mixiユーザー(id:32212643)

2017年07月04日19:10

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ミニ四駆 改造の違い

こんばんは、月影TAKAです。

最近、とあるユーザーさんと意見交換する機会があったのでその方との意見交換の内容で私が「アレッ?」と思ったことを語ります。

一言ことわっておきますが、その内容が出てきても私がそのユーザーさんに対して疑念を持つことはありません。
ただ単に、気になったことをまとめようというだけですね。

その方によれば「高加工マシンのユーザーさん達の考えでは加工で高精度出しすることが当たり前みたいです」との事でした。

私もその考えは分かります。逆に「その効果を知っている」が故にその改造に固執するのだと思います(優位なポジションに立ちたいですもんね)。

ただし、その中にも「アレッ?」と思う事がありました。
「その高加工ユーザーさん達の考え方では機械は人間に勝てない」という理論があるみたいです。

ここで問題です。
この文章だけ見たらどういう風に取るでしょうか。

私が考える一般的な考えでは
「いくら加工機を大々的に使っても直の手作業(ヤスリや紙やすり加工)には敵わない」と考えるでしょう。

基本的に「人間」と言うテーマで考えると一般論ではこうなります。
しかし「プラスチック製品の開発業に参加している」私としては他の2つの考え方もあるのですよ(笑)。
それは

「手作業でも、精度出しのために専用の治具を作って平均的に高精度が出るように手作業で加工する」

「人間と語っているが、それはあくまで人間メインのマニュアル操作であり、オートメーション(自動化)ではないという意味。なので、大掛かりな加工機をマニュアルで勘で削っている」

この2つが考えらるんだわな(笑)。
言ってませんでしたが私は「職業訓練校」としてハローワーク経由でポリテクセンターに通っていた時期があり、「加工系のベテランさんの考え」は普通に基礎知識でありますよ(笑)。
そのベテランさんの名言では「本当の技術屋は専用の治具を自前で作ってくるところからがスタートだ」らしいです。

簡単に言えば「ちゃんと製品をX,Yで正確にクランプ(固定)して、手の間隔でヤスリや研磨道具で精度を出してくる加工方法」となります。
まあ、これなら上記の「機械は人間に敵わない」と言う理屈が通ります。

次に「人間のマニュアル作業での加工機」は主にかっさんが営業されているドラボさん(大阪)においている「ペラタイヤ製造機」を見れば一目瞭然です。

あれはオートメーションではなくマニュアル操作です。
私が言っている「大型加工機」はその製造機(研磨機)も含みますよ。

「ミニ四駆を対象にしたら十分大型加工機」と言えるので、あのレベルの加工機が標準で利用できる店舗や施設があれば、その設備を利用できる・できないだけでも大きな差になりますよね(別に悪い事とは思いません。単純に差が出るかどうかと言う考えに対する答えです)。

ちなみに、私は「ミニ四駆の製品意図」を考えれば加工機はあまり使いません。
下手にパーツを削ると「製品としての安全基準も変質する可能性がある」として店舗コースでマシンがトラブルを起こした際にあまりに行き過ぎた改造をしていると不利になるからです。

当たり前ですが、ミニ四駆の製品はただ単純に「精度の甘い製品を出している」わけではありません。

要素は大きく3つですね。

1. プラスチック製品であった場合、「成形条件」の問題でショート(不良成形)を出してはいけない為、ある程度は妥協している為(エラストマー製品も同じく。例で言えばゴムタイヤパーツ。あれはエラストマーと呼ばれる樹脂成型製品の一種で、プラスチック製品と同じく金型に圧を加えて作ってくる。そのため、タイヤパーツにはゲート+ランナーが付いている)。

2. レッツ&ゴーの土屋博士よろしく「ミニ四駆の可能性」として改良の余地をわざと残した製品作りをしている為。

3.「販売しているミニ四駆コースに対する配慮」を想定して、過剰な速度でコースを壊さないように、許容できる以上の速度や不安定さならCOするように想定して作られている為。

といった感じです。
これを含めたのが、世間一般的に販売されている素のミニ四駆であり、タミヤ公式の社員さんが幾多のメイク&トライを繰り返して製品としての採用の判を押した物となる。

「安い」「低精度」と思われがちだけど、これを考えれば「トヨタのカローラ」も同じ批判を受けると思うよ。

だって、カローラも「トヨタ内では一番安価でヒット商品」なら仕様やスケールが全然違うだけで、条件的にはミニ四駆と変わらないわな。

でも、カローラ―は今も日本のトヨタファンに愛されてるし、要素を受け継いだ派生型も多く出ている。

カローラの利点は「メンテナンス性の良さ・部品交換のコストが安い・長く維持できる」の3点だわな。

この要素はタミヤのSTD系ミニ四駆にも反映されており、安い事は「コスト」に繋がるし、簡易的な構造はメンテナンス性の良さを呼び、下手に弄らなければ比較的長く維持できるという点でも同じです。

何も根拠のない発想では無いんですよね。
いわば、STDミニ四駆は扱いやすさを重視した「大衆車」的発想のマイルドなマシンであり、高加工ミニ四駆は「ワンオフ。スペシャル」を追求した「GTマシン」的発想のマシンであるという事ですね。

これを実車に置き換えたら、もし仮の話ですが「実際の高速道路でF1やGTマシンが一般大衆車のいる道路上で本格的なレースを始める」という行為に走ればどうなると思います?

間違いなく、速度差が明らかに露呈して大クラッシュを催すか、強度差において「かなり頑丈な4WD相手にガチ当たりする」となれば、下手をするとレーシングカーの方がぐしゃぐしゃになりますね。

問題は「どこで走らせるか」であり、「速い遅いはそのコース特性を想定した場合に考慮する事」なんですよね。

下手をすると「かなり頑丈なSTD改造マシンがかなりの速度で突っ込んできた高加工マシンに突っ込まれたけど、耐えて逆に高加工マシンの方が激しく弾き飛ばされて壊れる可能性がある」と言う事態も想定できる。

酷い言い方ですが、嘘なく言えばこういう事なんですよ。
「速度の代わりに耐久力を重視した」となれば耐久力はかなり損なわれずに強いマシンができるし、「速度を優先したが故に、衝撃に脆くなった」となれば耐久力が損なわれているわけですので、この問題も出てくると思います。

それが嫌であるがゆえに「高加工マシンメインの店舗コースがタイムアタック制が多い」とも判断できますね。

「速い奴が偉い」と言う考えは基本的にタイムアタックで優劣をつける店舗コースの考え方だと経験上知っています。

しかし、「店舗コースのフリー走行」という自由に走らせる場所もあるため「あえて耐久力重視でマシンを組む」のも考えてとしては有だと思います。

まあ、わたしの意見が気に入らないとして「言いがかりするな」と言うユーザ―がいれば、「昔、ミニ四駆スーパーテクニック2(ザウルス先生作画)で土屋店長がレース用と遊び用のマシンは分けておこうと語っていた」と言いますよ。

つまり、今のタミヤの前身である「田宮模型」の考え方が基本これなので私が語らずともミニ四駆の世界では一般知識の範疇です。

AMAZONで普通に中古で売ってるので興味が出たらオススメですよ。
今日はこんな感じです。
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