モロッコと言えば「カサブランカ」
でも、カサブランカと聞いてイングリッド・バーグマンと、ハンフリー・ボガードのかの有名な映画を真っ先に連想するのは、我々団塊の世代が最後かもしれない。
モロッコのカサブランカは「ローマの休日」と並ぶ、映画が有名にした国であり、町だが「ローマの休日」はローマの街をロケしているのに対し、「カサブランカ」はハリウッドのスタジオで作られていたのだろう、街中は記憶にある限りほとんど出てこなかったように思う。
だから「ローマの休日」のように映画を見てモロッコに憧れた訳ではない。
ホテルでもすぐ迷子になるくせに迷路の町、フェスやシャウエン、サハラ砂漠など、好奇心を刺激する異国情緒の漂うモロッコは、旅行のパンフレッドを見てからずっと私の行ってみたい国の一つだったのだ。
そのモロッコに着いて3日目、こちらでは21日の夜、私は今、サハラ砂漠の中にあるホテルにいる。
子供の頃「月の砂漠」という童謡の挿絵にラクダに乗った王子様とお姫様とピラミッドがあったため、砂漠の国はエジプトだと思い込んだ。
砂漠といえばサハラ砂漠。
だからサハラ砂漠はエジプトにあると。
砂漠地帯が世界中あちこちにあることを全く知らなかったのだ。
子供の頃のそう言った勘違いがサハラ砂漠に来てみると可笑しくも懐かしい。
しかし何やらロマンチックな想いのあった砂の国は、黄砂の中にいるようなもので、景色も空も砂で霞み、せっかくの緑の木々も砂埃で白っぽく、すぐにでもシャワーを浴びたくなる。
何でも「アラビアのロレンス」が撮影されたのもこの辺りだったとか。
そうか、私は今あの映画の中にいるのね。
そう思いながら4輪駆動車にバスから乗り換えて砂漠というより土漠の中を走って行くと、突然現れたホテル「オーベルジュ・カスバ・トウンブクトウ」はなかなかエキゾチックで、砂ぼこりの舞う中をやって来た甲斐があったと納得できる異国情緒たっぷりの造りのホテルだった。
まるでリゾートホテルで、砂漠は砂浜じゃない?
砂漠の先には海がありそうな、そんな愉快な錯覚を楽しめる。
ただ残念なことに予定していた今夜の星空鑑賞は曇天のため何も見えず、明日の日の出鑑賞も曇天のようであまり期待できそうもない。
でも明日はラクダに乗る予定。
ふたこぶラクダにはモンゴルで乗ったけれど、こちらのラクダはひとこぶラクダ。
この年齢になっても「初めての経験」というのがあって、感動することができたら最高だろうなあ…
でも風はもう少し収まって欲しいなあ…
*申し訳有りませんが、リコメは多分…帰国後になると思います。
ごめんなさい。
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