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2017年01月28日14:42

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🟡どうしてくれるのさ!

観劇に赤ん坊連れはご法度。
泣いたり騒いだりされたら他の客の迷惑どころか、役者にとってもひどく迷惑である。

そんな常識に挑戦するように「赤ちゃん連れでもOK」という日を二回作った次男のお芝居「パパママ☆サイバン」

幼稚園が舞台の、このお芝居は赤ちゃんの泣き声も、ぐずる声もBGMとして使える。
それが狙いか?
と思ったけれど、そうは言ってもその試みはかなり危ない。
そもそもそんなに赤ちゃん連れの客が入るの?

処がそんな私の心配をよそに、小劇団は知人、友人、家族、親戚に支えられているせいもあって、二回ともに赤ちゃん連れのヤングママが何人も来たらしい。

最前列にはスポンジマットみたいなものを敷いていたらしく、赤ん坊が何度もハイハイでそこからステージにあがろうとする。
ママは当然ズルズルと足元を引っ張ってそれを阻止する。

それでも諦めずに何度もそれを繰り返す赤ン坊の可愛さや、役者が園児の怪我をした状況を再現するシーンで泣いて見せたら、直後に赤ん坊が本当に泣き出したものだから、そのタイミングが観客の笑いを誘発するといった想定外の展開があり、観客と役者の間に独特な一体感が生まれたらしい。

赤ん坊の私語が(?)舞台を邪魔するのではといった危惧は取り越し苦労だったのだろうか。
その日帰宅した次男は「いやあ、赤ん坊って本当に凄く可愛いよね。めちゃくちゃ癒されたし、最高にいい雰囲気だった」と、今までになく上機嫌だった。

終演後のアンケート用紙には赤ちゃん連れのママたちからこの企画を大歓迎する声が聞かれ、赤ちゃんの公園デビューならぬ公演デビューだからと記念にDVDまで買ってくれた方もいたとか。

小劇場ゆえに赤ちゃんの泣き声に役者のセリフがかき消されることもなかったらしく、むしろ密度の濃い空間が役者と観客の間に生まれたようだ。
もちろん賛否両論はあっただろうけど、小劇団ならではの画期的な試みは評価できるのではないだろうか。

さて、「パパ☆ママ裁判」は子供が怪我をしたことで起きるちょっとした裁判劇である。
誰が加害者で、誰が被害者か?果たして真相は?
そして意外な結末と、裁判劇の面白さはきちんと網羅されていた。

でも私の作った折り紙のくす玉はどこにあるの?
(目立たないじゃないの!プンプン)

父親役?
ばか者!父親は演じるより、なるものだろうが!
(孫が抱きたいのに!シクシク)

時折そんな思いに駆られて、私は何度も芝居から思考が飛んでしまっていた。
(どうしてくれるのさ!ブツブツ)
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