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2017年01月04日11:35

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1月2日 鈴本演芸場正月初席第三部

 部屋の片隅を占めている三田村鳶魚の全集。数年前に古本屋で購入したものだが、積読だけで邪魔なので、いっそ捨ててしまおうかと思い、捨てる前にと一冊手に取ったら面白くてついつい読んでしまう。結局捨てられず外函だけ捨ててまた部屋の隅へ。山田風太郎の「人間臨終図鑑」に依ると鳶魚の最期は人にも顧みられず孤独だったようだが、森銑三の「明治人物夜話」など、その業績と人柄を高く評価する文章もある。時代小説の考証などについては直木三十五ら作家たちに苦言を呈したという鳶魚。今の大河や時代劇見たら憤死するんじゃなかろうか。

 小三治がマクラで「今日の客席は、いかにも初席二日という感じ。お正月にはあらかじめ皆様予定があって、二日の方が今年は三日に見えるということはあまりない。だから今日見渡すと、ああ・・・二日のお客様だと」と云っていた。そうね、確かに自分らも去年も二日に来た。一日は家にいるし、三日は家人の実家へ年賀。となると三が日の内二日しか行けない。三が日は早々に前売り完売、立ち見も出た正月初席三部は今年も人気者揃い。

●江戸曲独楽 紋之介

●さん助 「かつぎ屋」
 すっかり真打らしくなりましたな。今年はこの人をちゃんと聞いてみたいと思う。

●漫才 ホンキートンク

●琴調「出世の階段」
 おなじみ愛宕山神社の急角度の階段。真垣平九郎が名乗りを上げたところでお時間がいっぱいいっぱい。

●奇術 夢葉

●一朝「初天神」
 正月仕様のコンパクト版。だが団子の蜜を舐めとるところはしっかりと。

●雲助「子褒め」
 「筍は生まれながらに重ね着て」を聞いたのは何年ぶりだろうか。もはや誰で聞いたのかも忘れてしまった。

●歌奴「掛取り風景」
狂歌と「男はつらいよ」のヒロシで撃退。おかみさんが無茶ぶりされたさくら役をちゃんとこなすのが可笑しかった。

●粋曲 小菊

●権太楼「つる」
 年金をもらっているというマクラ。この後の小三治に比べれば、まだまだ生臭い。

<中入り>

●壽獅子 太神楽社中 
 獅子頭は和助かと思ったら、仙成だった。

●小三治「小言念仏」
 誰かミュージシャンも云っていたが、この噺や「紙屑屋」はグルーブ感があるし、アドリブが利くし、ジャズっぽい。肩の力も何も自然体と云うほかない。老人力。

●動物物まね 小猫

●喬太郎「午後の保健室」
 学校寄席で幼稚園に行ったら、園児が和服で巨体の喬太郎を見て「おすもうさんが来た」と云ったとか。無理もない。今日はこの後プークでトリ。

●紙切り 正楽
「ワルツ」(?)「昇り龍」「初日の出」「先代小さん」

●三三「権助提灯」
 正楽が下がったところでタイムスケジュールぴったり。噺が若干走り気味になったのはマクラに時間を取り過ぎたせいだろうか。閻魔様の小咄が出たので、似たような流れで(先月聞いたばかりの)「お血脈」か?と思った。

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