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2016年08月27日07:49

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『 ジャングル・ブック 』実写版


あっちゃんの始業式の帰り、グランベリーモールで合流して、映画『 ジャングル・ブック 』を観た。あっちゃんは字幕版にこだわっていたが、どこの劇場でも字幕版はスクリーンが少ない上に、すでにほとんどの劇場が字幕版上映を終了していた。配給会社が「 この映画はお子様、ファミリー向き 」と判断すると、極端な吹替シフトになるのは、『 アナと雪の女王 』でも同じだったが、『 ジャングル・ブック 』は特に顕著だった。この時期、関東では字幕版を一館も上映していないのはすごい(ついでに言うと、札幌はまだ字幕版を上映しているようだ)。

 TVのスポットCMで、「 少年以外すべてCG 」と謳っていたが、想像をはるかに超えるクオリティにびっくりした。登場する動物たちが3DCGというのは納得しても、背景のジャングルがすべてCGだとは到底信じられない。いや、すごい時代になったものだ。ちなみに、動物たちはどれも素晴らしい仕上がりだが、肝心のトラのシア・カーンは少々CGっぽくていけない。同じトラのCGでも、『 ライフ・オブ・パイ 』のリチャード・パーカーは動きがしなやかで生き生きしており、もはや別次元のクオリティだ。おそらく、リチャード・パーカーは本物のトラの動きを丹念にキャプチャーして再現しているものと思う。胴が長く、足が短い体型も、ずっと本物らしいし、「 本物のトラを調教して出演させている 」と説明されれば信じてしまうほどリアルだった。

 物語の方は、アニメ版に比べると「 大人の観客 」を意識したアクション性とドラマ性を重視したものになっている。一番の違いは、少年モーグリがアニメ版よりずっと逞しく、しっかりとした生き方をしていることだろう。シア・カーンとの因縁を描き、対決色を強く打ち出していることもアニメ版と大きく異なる点だ。原作未読なので、どちらが原作に忠実なのかはわからないが、アニメ版と実写版では結末が正反対というのも非常に興味深い。あれだけ愛していたジャングルに別れを告げ、モーグリが人間世界に戻っていく結末だけは、アニメ版の方が優れていると私は思った。

 最後に、声の出演をした俳優さん達はどれも予想外に見事だった。中でも、バギーラ(黒豹)の松本幸四郎氏、シア・カーン(トラ)の伊勢谷友介氏の声の演技には大いに感動した。また、キャスティングを知った時点で唯一不安要素だった、バルー(熊)の西田敏行氏も抑えた演技で、自然に聴こえたのも良かった。
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