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2016年06月24日00:59

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イメージ

「戦争」と「平和」と聞いて、どんな映像のイメージを持つだろう。
「戦争」のイメージは、私が物心ついたときにはベトナム戦争があって、
その後も世界のどこかで必ず戦争があって、イメージに事欠かない。

では「平和」はどうだろうか。
オリーブの枝を咥えた鳩? 笑顔の子供たち? 各地にある平和の塔?
「戦争」も持つ強烈なイメージに対して、
なんて「平和」のイメージの乏しいことか。

そこで考えた。
「平和」は、「戦争」の後に来るのではないか。
シリアやイラクの難民は口々に「戦争はこりごりだ」と言う。
では、「平和」に暮らしている私たち日本人は
その有難みを感じているのだろうか。

昨年解釈改憲が行われた。
そして今は、緊急事態条項を現憲法に加えようとしている。
もし緊急事態宣言がされた場合、現憲法は死文化してしまう。
まず「主権在民」が無くなり(選挙がなくなる)、
「基本的人権」も危うくなる。
そもそも「基本的人権」は、「人権」の「基本」を現わしていて、
そこに「大」「小」の差があるはずがない。
にもかかわらず「小さな人権」は制限されると言うのだ。
ではその「小さな人権」は何かと、ある新聞記者は尋ねたが、
答えはなかったそうだ。

「現憲法は、アメリカから押し頂いたもの」という表現をして
だから独自の憲法を作ろう、と展開する人がいるが、
彼らのイメージする国の姿に現憲法がどうそぐわないかは、言わない。
自民党案にはもとになる草案があって、
それを作った人たちは、明治憲法の復活を願っているとの一文を
インターネットに見つけ、私は愕然としてしまった。

太平洋戦争が終結する1年前から、和平への動きはあった。
ただ1年もかかったのは、大本営発表による誤った情報と
軍部による圧力、軍部の対面維持、
そして降伏するにしても一矢報いて条件を良くしてから
という天皇をはじめとする首脳部の多くの『欲望』からであった。
しかもその判断は、大本営発表による誤った情勢分析によるもので
そのためどれほど多くの国民が無駄死にしたことか。
今『特定秘密保護法』によって大本営発表と変わらない状態になりつつある。
今の政権は、憲法改「正」によって同じ過ちを起こそうとしているのではないか。
それが未来の人々に残すことなのだろうか。

平和にのほほんと暮らしている日本人を
自嘲して「平和ボケ」という人がいるが、
今憲法改「正」を目指す人々こそ平和ボケなのではないかと思えてくる。

未来をイメージしよう、
「経済」という言葉に誤魔化されてはいけない。
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