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2016年04月12日21:19

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H先生のメキシコ料理

 今日はパンの記念日なんだそうで、こんな動画を見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=Fl5aziOQJyE&nohtml5=False

 この曲は、昔、NHKの「みんなのうた」で、確かペギー葉山が唄っていましたね。
 ところで、動画の終りの方で、各国のパンの呼び方を紹介してましたが、メキシコ:トルティーヤと言ってましたよね。あれ?て思いませんでしたか?
 トルティーヤってパンなのか?
 日本ではトルティーヤというと、餃子の皮みたいなフニャっとした薄い膜みたいなもの、あるいはそれで野菜や肉を包んだ食べ物というイメージがあるかもしれませんが、私の感覚では、多分、動画の方が正しいです。そう感じるのは、私が初めて食べたトルティーヤは、薄くはあったものの、どちらかというとパンと呼んでいい厚みと硬さがあったからです(タコスに似た感じ)。
 作ってくれたのは、父の同僚の日系メキシコ人のH先生という女医さんでした。アメリカに住んでた頃の話で、同じ日系という気安さもあったのか、時々招き、招かれ、といった関係で、その度にH先生はメキシコ料理を作ってくださり、子どもだった私もそのご相伴にあずかることができました。
 その中に、トルティーヤもありました。何といっても、メキシコ人の主食みたいなものですから、これを外すわけにはいきません。
 H先生はトルティーヤの上にせん切りにしたキャベツと絶妙の味に調理されたひき肉をのせて食べる料理を紹介してくれました。やめられない、とまらないといった感じで、これは幾らでも口に入るものでした。
 他にも、コンビニなどでお馴染みのブリトーのメキシコ版みたいなものとか、コーンとオニオンで作った団子の入ったコンソメベースのスープなども素晴らしく美味しかったです。
 というか、とくにブリトーは元々メキシコの食べ物ですから、メキシコ版というより元祖を食べたと言った方がいいと思うのですが、その元祖の方は香辛料のオレガノを利かせたチーズ味のソースをたっぷりかけて食べるもの(ソースに浸す感じ)でした。
 また、スープの方も、あのようなスープにはその後お目にかかったことがありません。
 メキシコ料理というと、ハラペーニョに代表される唐辛子の利いた激辛料理がイメージされがちですが、H先生のメキシコ料理からは激辛ということは全くと言っていいほど感じませんでした。
 H先生は、本当に料理が上手でした。私も含めて家族全員がメキシコ料理のファンになったほどです。なので、アメリカでも、日本でも、メキシコ料理のレストランを見つけると入ってみたものですが、残念ながら、いまだH先生の料理を超える味には出会ったことがありません。レストランで作られる料理なので、まぁ美味しいことは美味しいのですが、でもこちらが期待した味ではないという感じで。
 もっとも、これは料理の性質上、メキシコ料理というのは、あまりレストランで食べる料理には向いてないということもあるのかもしれないという気はします。タコスなんて、tacoという語を直訳したら「軽食」ですからね。レストランで凝った味付けなんかしたら、本来の持ち味が失われてしまうということは十分考えられます。
 その意味で、家庭料理としてのメキシコ料理を、しかもそれを料理の上手い人の手になるものとして味わうことができたのは、本当にラッキーな経験だったと思います(あ〜また食いたくなってきた)。
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