本の話いくつか。
塩野七生さんの新作が出ていました。
「ギリシア人の物語I 民主政のはじまり」
三部作になるそうです。楽しみですね。
作者の急死により3巻で中絶していたミレニアム。
別の作者による4巻が刊行されたそうです。
『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』
http://www.excite.co.jp/News/cinema/20150401/Crankin_3615701.html
ネットミュージアム『椎名誠 旅する文学館』
http://www.shiina-tabi-bungakukan.com/bungakukan/archives/category/meguro
作家・椎名誠に関するインターネット上に開館する文学館だそうです。
目黒考二さんが椎名さんに聞く、今までの全作品の裏話を聞く「椎名誠の仕事 聞き手目黒考二」が読み応えありました。
近藤正高「タモリと戦後ニッポン」講談社現代新書
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まったくあたらしいタモリ本!タモリとは「日本の戦後」そのものだった!
終戦直後に生まれ古希を迎えた稀代の司会者の半生と、敗戦から70年が経過した日本。
双方を重ね合わせることで、あらためて戦後ニッポンの歩みを検証・考察した、新感覚現代史!
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近藤正高さんがタモリさんの半生と戦後史を重ね合わせてまとめた本です。
タモリの詳しい半生とその時代の世相を語り読ませますね。
タモリのファンとしても知っている話もありましたが、とにかく綿密な取材をしていてとても面白かったです。
椎名誠「奇食珍食糞便録」集英社新書
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世界には「トイレがない」環境で生きる人々が二六億人以上存在すると言われている。
タクラマカン砂漠、チベット、パプアニューギニア、シベリア、フォークランド、モルジブなど、世界の辺境を長年めぐってきた著者ならではの視点で、「人間が何を食べ、どう排泄してきたか」をテーマに余すところなく、赤裸々にルポルタージュする。
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椎名誠さんが世界のトイレの話と奇食の話をまとめた新書です。
特に前半のトイレの話は強烈なので汚い話が苦手な人は注意。
後半の奇食の話もかなり強烈です。
今までに読んだ話が多かったですが、面白かったです。
横山秀夫「看守眼」新潮文庫
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刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。
彼が証拠不十分で釈放された男を追う理由とは。
自叙伝執筆を請け負ったライター。家裁調停委員を務める主婦。
県警ホームページを管理する警部。地方紙整理部に身を置く元記者。
県知事の知恵袋を自任する秘書。
あなたの隣人たちの暮らしに楔のごとく打ち込まれた、謎。渾身のミステリ短篇集。
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横山秀夫さんのミステリ短篇集です。
警察官やライターなど色々な主人公が事件の謎に挑みます。
さすがは横山さん、どの短編もドラマチックで読ませますね。
横山秀夫「真相」双葉文庫
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犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。
―息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、
絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。
人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。
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横山秀夫さんのミステリ短篇集です。
さまざまな主人公がそれぞれの事件に直面します。
意外な展開、あっと驚くラスト。横山さんはやはり読ませます。
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