いかりのへんたいおやじ

自分は元来のひねくれものである。

これは幼いころから終生変わらない、だからときどき周囲の顰蹙を買うこともあるのだが、

「・・バカをバカといってなにがわるい！」

そんなことを平気で言ってのけるところがあった。

中学校のときなど、マスターベーションを覚えたての学友達が

「女をつくった女をつくった」

とその手の経験の自慢話をしようものなら片腹いたくて

「・・お前等と俺は違うんだ」

そんなことを平然といってのけることもあった。

そのせいで、学生時代、ずいぶん敵をつくってきたし、考えの違う奴となれ合うくらいなら、相手と思い切りケンカして、尊敬出来る部分があるならそれでいいと思っている。

４０を過ぎてずいぶん丸くなっているが、それでも路上で人とあわや肉弾戦になる直前の口論を引き起こすこともある。

少し前、トラック運転手の半グレヤー公とケンカになりそうになった。周囲に止められたが。

自分の性格もずいぶんこまったものだ。

でも俺の中でぜったいかわらないしかえたくないと思っているのが、よわいものいじめをする奴ら。

こればかりは今になっても血が沸々とわき上がるような怒りを覚える。

頰桁を思い切りぶん殴りたくなる衝動だって覚える。

最近ではﾎﾞﾀｸﾘタクシーがそうだ。

なんで弱い外国人や女子どもをいじめるんだ。これにつきる。

そんなこんなでどこでも騒ぎを巻き起こしている困ったおっさん。

俺はこのままでたぶん死ぬまでかわらない。