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2015年05月18日22:37

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その女アレックス/曹操残夢/銀の森

ピエール・ルメートル「その女アレックス」文春文庫

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おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。
檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。
孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受け
る慟哭と驚愕へと突進するのだ。
イギリス推理作家協会賞受賞作。
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友人に借りた本です。ピエール・ルメートルの長編ミステリーです。
アレックスという女性が誘拐され監禁されるという所から話は始まります。
ところがそこはルメートル。中盤からの展開は想像を絶します。
ルメートルの前作「死のドレスを花婿に」を先に読みましたが、あちらも強烈な展開でした。
こちらもネタバレが怖いので展開については何も書けませんがぐいぐい読ませました。
神経にこたえる描写もあるので結構読者は選びそうですが。
個人的には終わり方は「死のドレスを花婿に」の方が良かったかな。


陳舜臣「曹操残夢-魏の曹一族」中央公論新社

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英雄曹操の死後も、呉・蜀との抗争はつづく。曹丕と曹植、そして一族がたどる運命は…。
曹家の物語、ここに完結。名篇『曹操』以後を描く壮大な叙事詩。
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陳舜臣さんが曹操を描いた長編小説「曹操」の続編です。
曹操の死後の魏の曹一族、呉・蜀との戦いの行方を描きます。
「秘本三国志」は孔明の死で終わりでしたが、こちらは曹操の死後の曹一族の運命、司馬一族の台頭、蜀、呉の滅亡、魏の西晋への禅譲までを描き、読ませます。


沢木耕太郎「銀の森へ」朝日新聞出版

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朝日新聞紙上で15年続いている名物映画エッセイ連載が待望の単行本化!
邦画洋画を問わず、世界各国の多様な映画を1本ずつ取り上げ、作品の主題や社会背景、監督の作意、役者の妙について、著者ならではの人生観や深い思索を交えて語る。
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沢木耕太郎さんが朝日新聞に連載している映画評をまとめた本です。
ちょっと前に刊行された最近の連載をまとめた「銀の街から」の以前の連載をまとめた物。
以前読んだ物もありましたが、やはり沢木さんの映画に関する評はいいですね。

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