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2015年04月08日22:54

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追想五断章/鬼はもとより

米澤穂信「追想五断章」集英社

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大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。
調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり―。
五つの物語に秘められた真実とは?
青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。
精緻きわまる大人の本格ミステリ。
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米澤穂信さんのミステリーです。
ある女性から父の書いた5つの物語を探して欲しいという依頼を受けた主人公が、物語を探し、その謎を探っていきます。
5つの物語が作者の関係する20年以上前の未解決事件の真実を秘めていた事が分かってきます。
さすがは米澤さんで読ませる話でした。


青山文平「鬼はもとより」徳間書店

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どの藩の経済も傾いてきた寛延三年、奥脇抄一郎は藩札掛となり藩札の仕組みに開眼。
しかし藩札の神様といわれた上司亡き後、飢饉が襲う。
上層部の実体金に合わない多額の藩札刷り増し要求を拒否し、藩札の原版を抱え脱藩する。
江戸で、表向きは万年青売りの浪人、実はフリーの藩札コンサルタントとなった。
教えを乞う各藩との仲介は三百石の旗本・深井藤兵衛。
次第に藩経済そのものを、藩札により立て直す方策を考え始めた矢先、最貧小藩からの依頼が。
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青山文平さんの時代小説です。
藩札で藩経済を立て直そうとする上役の下で働いていた主人公の人生に上役の死後波乱が起きます。
事件の後、江戸で藩札のコンサルタントとなった主人公の元に小藩からの依頼が。
かねてから藩札を使っての藩財政を立て直す方策について自分なりに考えていた主人公は、その方策を実行に移しますが、、
藩札という題材が面白かったです。
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