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2012年12月20日07:12

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平成5年式カプチーノ、製造後19年余で累積走行距離228501kmで廃車(12/15)

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沖縄勤務していた頃、しばしば観光客が冬にオープンカーのレンタカーで屋根を開けて気持ち良さそうにシーサイドドライビングしている場面に出くわした。

自分は学生時代から社会人4年目くらいまで幌のスズキジムニーに乗っていたことがあり、オープンカーの爽快さを知っていた。

沖縄勤務になってそんなのを見せつけられ、「暑過ぎない沖縄の冬こそ晴れた日はオープンカーだな」と思った。

当時、クルマは2台持っていたが、初代ミニカトッポフルタイム4WDとジープJ24Hで、どちらもオープンカーではない4駆だった。

学生時代に新車で買ったミニカトッポの走行距離が13万kmを超え、タイミングベルトの交換時期を過ぎ、ショックアブソーバもヘタッてきてカーブで踏ん張りが効かなくなってきてもいたし、クラッチのミートポイントも上がってきており、そろそろクラッチディスクも交換しないとならない状態で、きちんと整備するには何10万円も掛かりそうな状態だった。

それまで自分は後輪駆動車、ましてや狭苦しいスポーツカーなどには全然興味がなかったが、沖縄勤務2年目の平成8年11月、仕事で沖縄本島北部・山原(やんばる)地方へ出掛けた際に通り掛かった沖縄市の中古車屋でカプチーノが69万円で売られているのを見掛けた。

道が凍ることなどない沖縄で4駆など必要ないし、「これ、オープンカーだな。しかも軽だから維持費は安いな」と気付いてしまった。

山原での仕事を済ませ、那覇へ帰る途中に寄ってみたら試乗していいと言うので乗ってみた。

初度登録から3年しか経っていないのに68000kmも走っていたが、調子は良く、ツインカムインタークーラーターボエンジンの爆発的な加速感は衝撃だった。

沖縄は内地から仕入れるから輸送費が掛かり中古車が高いが、折り込みチラシなどを見るとビートで70万円台、カプチーノだと80万円台が相場で、走行距離が多いもののカプチーノで70万円以下でお値打ち感があった。

距離は走っているけど調子が悪いわけでもないし、沖縄勤務している間だけでもオープンカーに乗るのもいいな、と思った。

12月に冬のボーナスが出るのを待ってミニカトッポを下取りに出し、代わりにこのカプチーノを買ってしまい、カプチーノの歴史はここから始まった。

元々スポーツカーなど興味がなく、狭苦しくて2人しか乗れないし荷物も積めず不便なクルマだと感じており、オープンカーにしたときだけ優越感に浸れるだけで愛着は湧かなかった。

その後周囲に沖縄ナンバーのクルマなど見当たらない名古屋勤務となり、クルマには愛着はなかったものの、刺激的だった沖縄勤務時代の思い出が詰まったナンバープレートに愛着が出てきてしまった。

暑いからエアコンを多用する上、沖縄本島から出られず長距離ドライブなどしようがない沖縄時代には気付かなかったが、名古屋勤務となり他府県まで長距離ドライブもするようななってカプチーノの燃費の良さにも気付いた。

沖縄ナンバーは離島扱いだから自賠責も安く、軽でもあり維持費も安く、沖縄ナンバーのまま乗り続けることに決めた。

その後東京勤務を経て雪国・新潟勤務となり、佐渡島出張にもフェリーに積んで行く頃にはナンバープレートだけでなく素直な乗り味のオープンカーのカプチーノ自体に愛着を持つようになった。
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このまま動かなくなるまでずっと乗り続けることに決め、走行12万km台を超えた頃にはクラッチディスク交換やトランスミッションのオーバーホールもした。

その後転勤で北海道・釧路勤務となり北海道で乗るようになった。

エアコンも要らず信号も少ない北海道で乗るようになると、カプチーノの好燃費は本領を発揮し、コンスタントに25km/Lを上回り、しみじみいいクルマだと実感した。
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しかし、沖縄では台風で潮まみれになり、新潟でも潮風と融雪剤にまみれて車体の劣化は著しく、さらに潮風と融雪剤から逃れることのできない釧路で乗り続けているうち、走行20万kmを超えたあたりからは整備で毎年何10万円も修繕費が掛かるようになった。
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それでもずっと乗り続ける覚悟でいたが、初度登録から20年を迎え、ついにメインフレームのクロスメンバーの腐食が進み、崩壊し始めた。

金され出せば交換できる部品でなく、車台そのものがやられてしまった。

こうなると何10万円単位の整備ではもはや修復は不可能で、何100万円か掛けてレストアしないと再生できない。

当然車検が取れるような状態でなく、車検が切れるまで乗って廃車にせざるを得ないと決断するしかなかった。
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残念である。

先日カプチーノでの最後の長距離走行を伴う惜別旅行もしてきた。
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そしてついにカプチーノの車検満了日の12月15日がやってきてしまった。

解体業者まで乗って行って引き渡しに行く日だ。

最後にじっくりあらためてカプチーノを見る。

製造後20年目を迎え、車体はボロボロである。

いちばんひどいのはここ、右後輪周辺の錆びがひどい。
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左後輪周辺は右側ほどではないが、下回りはこちら側が致命的で、サスペンションのロアアーム付近の崩壊が進んでいる。
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右フェンダーの凹みは、雪の日に仕事で羅臼へ行った帰り、オーバースピードで左カーブに差し掛かりアクセルを緩めたらスピンしてしまい、くるくるスピンしながら対向車線を横切りガードロープに突っ込んでしまったときにガードロープが食い込んでできた凹みである。
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対向車が来なかったからフェンダーの凹みだけで済んだが、それ以降雪道での運転のいましめにするために直さずにいたが、今となってはそれすら懐かしい。

愛着あるナンバープレート「沖縄50せ・548」をつけて走るのもいよいよ最後だな。
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この運転席に乗り込むのもこれが最後だが、運転して質感があり楽しいクルマだったな。
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数10分で解体業者に到着。

カプチーノで自走するのはここまで、初度登録から20年目のカプチーノの累積走行距離は228501kmを指し、自分が購入してからでも17年目、16万km以上乗った。
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軽のターボ車なのにエンジンだけは1度も故障することなくここまでよく走ってくれたものである。

1週間前に最後に旅した千歳で満タンにした燃料もほぼ使い切ったが、満タンにしてから600km以上も走れた。
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満タンでも30Lも入らない燃料タンクだから、最後まで燃費は良かったな。

ナンバープレートを外してクルマを引き渡し、車検証と共にナンバーを持って帰った。
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このカプチーノを買って以降、クルマを増やすことは度々あったが、手放すのは沖縄勤務時代に5年くらい乗ったジープJ24Hを廃車にして解体業者に持ち込んだのと、名古屋勤務時代にいとこが乗っていたスターレットを譲り受け車検が切れるまでの1年間だけ乗って廃車にして以来久しぶりである。

ましてや、自らの意思でボーナスをはたいてキャッシュで買ってから満16年以上もの長い間、沖縄→愛知→東京(居住地は神奈川)→新潟→北海道と転勤先に常に一緒に連れ歩いてきた相棒、愛着のあるカプチーノを廃車にせざるを得なくなったのは万感の思いである。

責任持って最後まで看取らせてもらった。

ありがとうカプチーノ、16年間楽しかったよ。
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