mixiユーザー(id:6007866)

2010年01月16日17:31

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『 僕の彼女はサイボーグ 』。

 女に出逢うまでの僕は、この世で誰も誕生日を祝ってくれる人などいない、さえない男だった。だけど、去年だけは違った。ほんの短い時間だったが、僕には誕生日を祝ってくれる恋人がいた・・・。これは映画『 僕の彼女はサイボーグ(Cyborg She) 』の冒頭で語られる、主人公・北村ジロー(小出恵介)の言葉である。
 ジローは毎年、自分自身の誕生日のためにプレゼントを買い、同じレストランで一人スパゲティを食べることにしていた。しかし、一年前の誕生日の晩、彼は不思議な女性(綾瀬はるか)と知り合う。彼女は自由奔放で大食いで、そして、少々乱暴なところがあったが、ジローは彼女に強く惹かれるのだった。彼女とはその後、二度と出逢うことのないまま、一年後の今日、ジローは誕生日を迎えたのだが・・・。

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 この映画の存在は知っていたが、全く観る気がしなかった。幼稚なタイトルが連想させる「 薄っぺらなドラマ 」で、貴重な時間を無駄にしたくないというのが正直な気持ちだった。一生観るはずのない映画だったと言っても過言ではない。しかし、偶然、HDDに録画されていたことに気づき、年賀状書きの合間に観た。そして、あろうことか、『 僕の彼女はサイボーグ 』に完全にはまった。観るたびに、新鮮な気持ちで笑い、泣ける「 素晴らしい傑作 」だと思う。結局、映画の好き嫌いというのは理屈ではなく、感性なのだろう。

「 心が通じ合う 」とは何か。人はサイボーグと心を通わせることができるのか。いや、それ以前にサイボーグは心を持っているのか? 心を通わせあうことがなんと素晴らしく、いかに幸福に満ちたものなのか、物語は観る者に強烈に迫ってくる。この作品の持つ独特の雰囲気、懐かしさ、切なさ、優しさが私の心の琴線に触れてしまったのだ。私は、この映画を愛す。この作品が描き出した世界を愛す。小出恵介が演じたジローと、綾瀬はるかが演じたサイボーグ彼女を愛す。念のために言うが、私は決して綾瀬はるかファンではない。しかし、彼女が演じたキャラの可愛さ、健気さには心底参ってしまった。未見の方には、ぜひ、素直な気持ちで鑑賞されることをお薦めする。





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