先日、「社長、やっすぅ〜い」の通販で売られている、
「夢コンデジ」¥6,980の闇暴く的動画をYouTubeで眺めていた。
4400万画素を謳いながら有効画素数800万画素、
しかも4Kだと言っている。
レンズはバリア無く剥き出し、あやしさ満載のコンデジ・・・
試し撮りや分解等の検証からほぼ間違いなく、
ドライヴレコーダーをコンデジに仕立てた製品だと判明。
笑えばいい動画なのかも知れないが、
何故だか、泣けて来た。
スマホのカメラ機能高度化により、今や市場からほぼ消えた、
サイバーショット、パワーショット、GRD等の、
日本メーカーのかつてのコンデジの素晴らしさを思い出してしまい・・・
それこそ真の「夢」コンデジであり、胸熱くさせられたものだった。
で、日記本題。
前回撮影から1年以上のブランクを挟み、
「気が向いた」という理由で、
1968年に発売されたフイルムコンパクトカメラ、
ペトリColor35を久々におもてへ連れ出した。
このカメラの詳細と、
前回撮影の様子は、この過去日記で。
↓
ペトリと血を通わす(2013/1/8)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984121190&owner_id=24575266
テッサー型3群4枚、40mmF2.8の目を持ち、
サイズ感含め、和製ローライ35とも呼ばれたカメラである。
しかしコンパクトさの追求により操作系で独特の作法があるローライ35より、
成り立ちとしては基本オーソドックスなペトリColor35、
使い勝手では寧ろ優っている様にも感じる。
一方でペトリらしい独自性もあり、使っていて楽しい。
背面ファインダー右隣にある、小さなレコードみたいな円盤を回す事で、
沈胴式のレンズを生やしたり、前後させられる。
この円盤を回しながらファインダー内を覗くと、
絵柄入りの可愛いゾーンフォーカス目盛り上を針が左右に動くのが見える。
目測式のピント合わせであるがファインダーを覗きながら操作出来る様になっている。
また、軍艦部に縦方向に並ぶシャッタースピードと絞りのダイヤル配置は、
極めてモダンな操作感があり、使い易いし面白い。
但しシャッタースピードは1/250秒迄しか無いので、
日中にISO400のフイルムを入れた今回の撮影では、ちょっと苦労。
また、前回は内蔵露出計使ったら作動正確では無く露光オーバー気味となり、
久しぶりの目測もスキル落ちていて、写りがやや暴れてしまったのであった。
ペトリColor35の本当の実力を確かめたい・・・
今回は外部露出計(フォクトレンダーVCメータII)をお供に、
密かにリベンジの誓いを立てて撮影・・・
Kodak Ultramax ISO400
・・・いいじゃない!
1枚目の鯉幟の写りに、
頬が思わず緩んでしまった。
今回はピントも来ているし、
露出も暴れていない。
自然な感じの階調が豊かで、優しい味わいがある。
発色だって悪く無いというか、好ましいものである。
2024年の「やっすぅ〜い」夢コンデジの殺伐よりも、
遥かに心豊かにしてくれる、
1968年のフイルムコンパクトカメラ、ペトリColor35。
今も感動させられるものがある。
何だかとても、好きになっちゃいそうである。
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