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2024年04月20日05:18

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今年、もしロシアがウクライナに勝ったら――想像もしたくない世界の終わりの始まりだ

 昨年、テロ国家ロシアの侵略を停止させ、一部で反転攻勢したウクライナが、今、守勢に立たされている。

◎トランプはウクライナに領土割譲しての対ロシア講和を求める
 アメリカで共和党保守派の反対で、バイデン政権のウクライナ支援予算が可決できずに店ざらしにされ、ロシアの激しい攻勢の前にウクライナが武器弾薬不足に陥り、ジリジリと後退を余儀なくされているからだ。
 西側の一部では、アメリカ大統領選でトランプが勝ったら、武器弾薬支援の停止ばかりか、トランプはウクライナに圧力をかけ、侵略者ロシアに領土を割譲させたうえで、停戦=ウクライナの敗北による終戦に強いるのではないか、という懸念の声が公然と上がり始めている。
 現状、ロシア侵略軍とウクライナ防衛軍の戦力差は5対1もある、と言われている。ロシア侵略軍の士気の低さとその反対のウクライナ防衛軍の士気の高さが、なんとか膠着に近い現状となっている。
 しかし、それももはや限界に近い。現代戦は、進歩した武器の優劣が戦場での勝敗を決める。武器弾薬が圧倒的に不足しているウクライナには持ちこたえる限度がある。

◎プーチンと講和しても数年しかもたず
 さて、それでは前述のように、ウクライナが敗北したら、である。
 その後の世界は、暴力の支配する暗黒の時代に陥るだろう。経済繁栄も、終わりとなるかもしれない。
 たとえウクライナがロシアの占領するクリミアと東部4州の領土をロシアに献上し、さらにその西側の広い領土をロシアに割譲して講和を結んでも(写真=ロシア侵略軍の占領した東部メリトポリの工場を警備するロシア兵)、平時のウクライナを突然侵略した独裁者プーチンがそれで収めるはずはない。
 おそらくウクライナ屈辱の平和も、数年しかもたないに違いない。プーチンは、新たに得たウクライナの新領土を足がかりにして、次の侵略を始めるだろう。

◎第2次ウクライナ侵略戦争は容易に決着がつく
 そう、プーチンは教訓を得たからだ。国連でいくら非難決議を受けようと、戦争で勝利したら、それは既成事実になる、と。
 であるなら、次の侵略はさらに容易になる。今度は、ウクライナから獲得した兵士と武器も自国側に加わるから、さらに強力になる。
 その矛先は、講和後に残されたウクライナ西部だろう。この第2次ウクライナ侵略が始まった時点では、戦争で疲弊したウクライナにはもう持ちこたえる体力は残っていまい。ウクライナからは、数百万人の国民が難民となって逃げ出しているだろうから、拡大ロシアにとって赤子の手を捻るようなものだ。

◎次はバルト3国、そしてその先はポーランドなど
 次はロシアとその属国のベラルーシが国境を接し、3国内に多数のロシア系をかかえるかつてのソ連構成国のバルト3国だ。
 この3国はNATO加盟国だが、非加盟国ながら事実上の連帯国だったウクライナを見捨てたNATOとEUが、自国の安全を犠牲にしてまでバルト3国を防衛するのか大いに疑問だ。
 バルト3国の征服が終わったら、次はポーランドとジョージア、そして国内に親ロ派傀儡国家を抱えるモルドバだろう。
 こうしてプーチンのロシアは、ソ連時代どころか帝政ロシアの領土も回復させるのだ。

◎ウクライナに強いる対プーチン講和は、ミュンヘン会談の再来に過ぎない
 これを、スターリニスト中国が黙ってみていることはない。アメリカの弱さを見たスターリニスト中国は必ず台湾を侵略する。
 アメリカが何もできなければ、北朝鮮ならず者集団も韓国への侵略を企図するに決まっている。
 ウクライナを無理強いし、ロシアに領土を割譲させて講和を結ぶなど、世界史的には破綻のはっきりしたその場しのぎの逃げに過ぎない。1938年、チョコスロバキアに無理強いしてナチ・ドイツにズデーテン地方を割譲させ、ヒトラーをなだめようとしたイギリスとフランスは、ヒトラーに平和を約束させたそのミュンヘン会談(写真=ミュンヘン会談でのヒトラーと英仏首脳)の2年後にはナチ・ドイツの攻撃を受けた。

◎ミュンヘン会談でナチ・ドイツを懐柔したつもりの英仏の破産
 フランスはほぼ全土をナチ・ドイツに占領され(下の写真の上=占領したパリを訪れ、エッフェル塔を背景に記念撮影するヒトラー、1940年)、ドーバー海峡に助けられたイギリスは国内の占領こそ免れたがロンドンなどインクランド南部の大空襲を受け、焦土となった(下の写真の中央=大空襲後の瓦礫の中を通勤するロンドン市民;下の写真の下=空襲を避け、地下鉄ホームに避難したロンドン市民)。
 プーチンは、ヒトラーと負けず劣らずの好戦的独裁者だ。プーチンへの譲歩はヒトラーへの譲歩とそっくり重なる。
 だからこそ、はっきりしているのは、「ウクライナが敗北したらどうなるか」ではない。「ウクライナは決して負けてはならない」だ。NATO諸国が、食事の品数を減らしてでもウクライナに武器弾薬を支援しなければならない、これが理由だ。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202404200000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「ロバが危ない! アフリカからロバの皮を爆買いするスターリニスト中国、10年〜20年でいなくなる?」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202304200000/

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