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2024年01月07日23:32

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ヒビノキ854(12月31日〜01月06日までの1週間/週後半)

2023/12/31〜2024/12/06までの木曜日〜土曜日の週後半の日記です。

■2024/01/04/木
仕事始めだが、9日(火)から始業の会社も多く、電車の乗客はいつもより少ない感じに。今日と明日出勤したなら。また三連休ですし。ちなみに来年の正月休みは、日取り的にみんな8連休〜9連休の大型のものになりそう。

『ダンジョン飯』 第1話 「水炊き/タルト」
https://delicious-in-dungeon.com/
原作は「ハルタ(KADOKAWA)」が刊行している九井諒子の漫画作品。離島の墓地から地下へと延びるダンジョン。冒険者であるライオスは、戦士と同時に無類のグルメマニア。あるとき空腹でドラゴンに挑みパーティ壊滅。実の妹のファリンがドラゴンへと食われ、その救出にハーフエルフのマルシル、ハーフフットのチルチャック、ドワーフのセンシたちと一緒に向う。道中のダンジョン飯を満喫しながら――。

初回はライオスが妹の救出へ迷宮深部をめざす動機。マルシルたちパーティの紹介。そうして道中で怪物を喰う奇抜なメシまたメシの基本要素で展開。監督は「劇場総集編 SSSS.DYNAZENON」でデビューした宮島善博。 制作はTRIGGER。話題作品だけはあって全体の出来は上々。ユニークで“ヘン”な作品世界を十分再現する。連続2クール放送。おそらく、つい先日完結した原作の最後まで。とってはおきます。

『魔都精兵のスレイブ』
https://mabotai.jp/
「少年ジャンプ+(集英社)」で連載している原作・タカヒロ × 作画・竹村洋平の漫画作品。数十年前、突如、日本各地に出現した異界「魔都」へと繋がる謎の門。そこから出現した人々を襲う怪物「醜鬼」と、その退治を行う「魔防隊」。「魔防隊」の七番組へと所属する羽前京香は、偶然、高校3年の和倉優希を自身の能力で奴隷――スレイブにした。優希は異形の姿へと変わり、驚異的な戦闘力を発揮する。

「いかにもタカヒロの作品だよなあ」って感覚。初回は京香と優希の主従関係を成立させ、その奴隷へ送るご褒美をふくめ、作品の基本構造をしめす。監督は西村純二 × 久慈悟郎。2人は「バミューダトライアングル」つながり。制作は、現在、監督が所属するSeven Arcs。初回の出来は及第。優希と関るヒロインは京香を始め年上。得意の「姉萌」路線。規制解除放送がありますしエロより。

『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』
https://sokushicheat-pr.com/
原作は「アース・スターノベル(アース・スターエンターテイメント)」が刊行している藤孝剛志のライトノベル。今期の「なろう系作品」。修学旅行の途中、賢者シオンの召喚術で異世界へと召喚されてしまうバス。クラスメイトが虐殺されるなかで生き残った4人をドラゴンが襲う。だが、高遠夜霧が一言「死ね」といった瞬間ドラゴンは「死ぬ」。初回は規格外的な夜霧の即死系チート能力の紹介。

大抵が一発屋的なアイデア先行ですすむ「なろう系作品」の究極に位置する本作のおもしろさは、さっぱり理解できない。ただ、それはおいておいて、即死系チートのアニメ的演出に工夫がまったくなくて、その時点で「きびしく」印象も薄い。監督は菱田正和。制作はオクルトノボル。監督はオクルトノボルとの仕事ははじめてのはず。この出来で初回なら、以後、作画や美術は上には上らん。

■2024/01/05/金
原作つきのアニメが最も重視するのは、原作ファンたちで、原作どおりにやらないといけないのはわかる。だけれど初回で作品のセールスポイントまでいかんと新規の開拓にはならない。今期作品の1話って、そのサビまでいかないのばっかりだ。

『葬送のフリーレン』 第17話 「じゃあまた」
https://frieren-anime.jp/
もうつきあっちゃえよ! Aパートはゴリラを追いザインが別の道を行く直前のシュタフェルの喧嘩の仲裁。Bパートはフェルンが風邪を引き、フリーレンが“こころぼそい”彼女の手を握る「はげまし」のきっかけを想い出す。今回も継承と出会いのお話し。このパーティにおいて、精神的支柱はフリーレンではない。年長者で破戒僧のザイン。その職業が「僧侶」だというのはよくできている。

フリーレンはあくまで放浪者で観察者。この基本骨子を作中で徹底しているのもいい。ただ、フリーレンは擁護者は庇護者でもある。実際、フェルンが風邪を引き、不安な彼女の手を握るフリーレンの姿は母親のようだ。そうして、その手を握る「はげまし」はかつて風邪をひいた彼女の手を握るヒンメルからもたらされた。ザインとの出会いと。ヒンメルとの出会いが、うまくひとつづりなっている。

『佐々木とピーちゃん』
https://sasapi-anime.com/
原作は「MF文庫J(KADOKAWA)」が刊行しているぶんころりのライトノベル。今期の「なろう系作品」。中年社員の佐々木はペットに癒しを求めて文鳥のピーちゃんを飼い始める。だが、ピーちゃんの正体は異世界から転生した大賢者であった。ピーちゃんから魔力をゆずりうけた佐々木は異世界を行き来しスローライフをめざす。初回は我々の知る世界での佐々木の立ち位置と大賢者のピーちゃんとの出会い。

監督は湊未來。制作はSILVER LINK.。スタジオいつもの制作体制とスタジオ監督。作画も美術も安定していて丁寧。 初回1時間SP放送 + 原作どおりだけど引きは弱い。「カクヨム」掲載の本作をちょっと読んだけど、主題はバトルもので、構成を多少入れ替え、最初にもっと派手な展開を提示したほうがよかったんじゃないかな? もっとも全体の出来はよいし、ファンたちはうれしいはず。

『百千さん家のあやかし王子』
https://www.momochisan-anime.com/
原作は「月刊ASUKA(KADOKAWA)」で連載している硝音あやの漫画作品。 幼い頃に両親をうしなって以来、施設で成長した百千ひまりは、16歳の誕生日に遺言書を受け取る。こうして百千一族が関る旧家を相続したひまりだったが、旧家には謎多き3人の男子(イケメン)が住む。くわえて現世と霊界の狭間に建つ影響で妖怪がひまりを襲撃。だが、男子の一人、葵が妖怪・鵺に変身して彼女を守る。

初回は、ひまりが旧家を相続し、葵、紫、伊勢と交流。妖怪の関る自身の一族の秘密と、葵/鵺の正体を知る。「家守の少女」と周囲の「イケメンあやかし」あるいは「超常能力を持つ男子」との恋愛作品。ありきたりではなくて「こういうジャンル」は永遠にすたれない。初回で作品の主要要素は十分説明できてる。監督はボブ白旗。制作はドライヴ。監督とスタジオは「てっぺんっ」と「このすば爆炎」つながり。

『治癒魔法の間違った使い方』
https://chiyumahou-anime.com/
原作は「MFブックス(KADOKAWA)」が刊行しているくろかたのライトノベル。今期の「なろう系作品」。異世界からの勇者召喚をうけてリングル王国へと召喚されてしまう、ウサト、カズキ、スズネ。だが、勇者候補はカズキとスズネのみ。ウサトはおまけの巻き込まれだった。そのウサトは治癒魔法の素質を見い出され、負傷者を救う救命団へと所属する。初回は3人の中心人物の紹介と勇者召喚の経緯。

もちろん原作付アニメはまずファンためにある。ですから原作どおりに展開する。ただ、それにしたって1話で作品のセールスポイントをしめせてない作品が今期は多い。本作も一緒で、ウサトが使う常識外の治癒魔法の使い方を初回でしめさないと、アニメからの新規層は取り込み辛い。監督は緒方隆秀。制作は“再編”をしただろうスタジオアド × シンエイ動画。全体の出来は安定。

『ぽんのみち』
https://ponnomichi-pr.com/
作家作品ではなく、出版社の講談社が、直接、原作IPを担う初のオリジナルテレビアニメーション。広島・尾道の元・雀荘を遊び場に女子高生たちの日常を描く。キャラクター原案は『五等分の花嫁』の春場ねぎ。初回は、主人公の十返舎なしこが、自宅で騒ぎ、母親が激怒。父親が開業予定の雀荘を、安住の活動場所とするために片付けを開始。友人らと一緒にはじめて麻雀を打つ展開。

もちろん奇抜である必要はない。けど、麻雀 + 日常系アニメって手垢がついた感覚。現状、ガチ麻雀作品か? 麻雀は添え物か? わからないけれど新味は感覚できない。若年を中心に麻雀人口の減少は顕著だし、どうして、この題材を選択したのか? 監督は南川達馬。制作はOLM TEAM INOUE。春場ねぎがキャラクターデザインで画面全体から「五等分〜」の姉妹作品みたいな印象がただよう。全体の出来は普通。

■2024/01/06/土
『エクスペンダブルズ ニューブラッド』――。

今回で完結でシリーズ終了を監督が宣言。「3」から約10年振りの続編。いままでと比較した場合、出演俳優は小粒。娯楽作品としては、この程度で十分。最低映画とか、「前作より〜」と大真面目に比較すること自体がバカバカしい。

第3次世界大戦を回避するといった、一応の建前を設定しつつも、全部、脳筋で乗り切る部分は一緒。大見えを切ったアクションバートより、クリスマス(ステイサム)がステルスで相手を立て続けに倒す場面が方がかっこよかった。

『薬屋のひとりごと』 第13話 「外廷勤務」
https://kusuriyanohitorigoto.jp/
官女落第――。正一品の4夫人の暗殺計画。この関係者/当事者だったことで、後宮を解雇されてしまう猫猫。だが、壬氏は、猫猫を外廷/宮廷づきにするために呼び戻し、官女試験をうけさせる。後宮から変化した環境にとまどいながら、猫猫は、あらたな仕事のための準備をととのえていく。特別、事件や事故は発生せず。第1クール整理と、第2クールの準備に全体をあてた感覚。

壬氏の住む宮廷や、壬氏側付きの老婆・水蓮といったあらたな登場人物を紹介する。猫猫が官女試験に落第した理由は、物語において、彼女を壬氏側付きの下女にしてしまい、無駄に色気にみちた――でも猫猫を純心に想う青年との距離をつめるためか? ただ、冒頭の皇帝と壬氏の会話の中へと満ちた緊張感と反抗心など、今後に続く陰謀と騒動の気配あり。外廷も内廷も剣呑。剣呑。

『結婚指輪物語』
https://talesofweddingrings-anime.jp/
原作は「月刊ビッグガンガン(スクウェア・エニックス)」で連載しているめいびいの漫画作品。魔王の手から逃れる目的で、幼少期に我々の知る世界と似た異世界へと転生した野中姫乃ことヒメ。ヒメは、その世界の佐藤春人/サトウと幼馴染として10年を過す。だが、成長したヒメは故郷の世界へ帰還。その彼女を追い、偶然、ヒメの世界へ転生したサトウは彼女と結婚。伝説の指輪王となる。

初回はヒメの転生経緯と幼馴染のサトウと彼女が抱く相思相愛。ヒメの世界へサトウが向い彼女と結婚。指輪王となる経緯。監督は直谷たかし。制作はStaple Entertainment。去年の「実俺」に続く異世界もので、スタッフはスライド。めいびいにとって3度目のアニメ化作品。全体で出来は丁寧だし、作品の主題――疑似ハーレムの説明はできている。ただ、活劇も、作者お得意のセクシーな要素も薄く初回の引きは弱め。

『ゆびさきと恋々』 Sign.1 「雪の世界」
https://yubisaki-pr.com/
原作は「月刊デザート(講談社)」で連載している森下suuの漫画作品。聴覚に障碍を持つ糸瀬 雪は、あるとき自身の境遇を把握してない外国の観光客に電車内ではなしかれられ困ってしまう。その彼女を、同じ大学で国際サークルに所属する波岐逸臣が救う。障碍をあつかった恋愛作品のジャンルで、一番、聴覚障碍と言語障碍が多い理由は、症状が適度にシリアスで、作品が構築しやすいから。

手話なるコミュニケーションも見栄えがしますし、当事者たちの行動範囲も広い。あくまで、この持論は、物語を構築するうえでの打算ですけど、それでも丁寧に、音が無い糸瀬の日常を描写し、波岐との関係を描く。監督は村野佑太。制作は亜細亜堂。順当に亜細亜堂期待のスタジオ監督を用意。ぶっきらぼう――だけれど「やさしい」波岐の造形は、障碍のある/なし関係なく女子の理想。とってはおきます。

『俺だけレベルアップな件』
https://sololeveling-anime.net/
原作は「カカオページ(韓国)」と「ビッコマ(日本)」で連載しているChugongのライトノベル。異世界をつなぐゲートが各地に開き、その世界から姿を現す異形の魔物たち。魔物を討伐し、ゲートの先の異世界を探索するため人々は民間から有志のハンターを募る。だが、ハンターの素質は潜在的な魔力量でランクわけされ、以後、順位は不動。主人公の水篠旬は、その最弱――Eランクハンターであった。

初回は異世界やゲートといった世界説明と、新物質等を求め、その世界を探索する意味。最弱ハンターの立場にあえぐ水篠の立ち位置とパーティ全滅の危機。制作はA-1 Pictures。監督は中重俊祐。A1らしいととのった作画と派手なバトルパートを用意。つかみはよい。ただ、最弱の水篠が、最強にかわるセールスポイントの押し出しは弱い。また世界設定等々はありきたりで、ユニークさは欠ける。

『僕の心のヤバイやつ 第2期』 karte 13 「僕らは探している」
https://bokuyaba-anime.com/
原作は「週刊少年チャンピオン(秋田書店)」で連載している桜井のりおの漫画作品。23年の春期に放送した1期に続く2期。直接の続編で、市川が山田のために写真撮影しようとして骨折。冬休みが明けて新学期(三学期)へ続く。市川の骨折を知り、担任は、仲の良い山田に補助を頼め、と、市川に打診。だが、市川は気恥ずかしさから山田の誤解を生む引き金を作る。あいかわらずだ。

その過程で山田は市川骨折の原因を知る。あいかわらずエモエモ。市川と山田の関係と距離を上手く描写。また2人の関係に、クラスメイトが薄々と気付き始め、周囲が距離をつめていく構成。監督は赤城博昭。制作はシンエイ動画。スタッフは1期のスライドで安定。実質、分割第2クールですし、当然といえば当然。山田の自宅で市川が「あったまっていく」で誘いと引きで次回へ。とってはおきます。

『最強タンクの迷宮攻略〜体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜』
https://saikyo-tank.com/
原作は「ヒーロー文庫(イマジカインフォス)」が刊行している木嶋隆太のライトノベル。今期の「なろう系作品」。冒険者のルードは、敵の攻撃を引き付け、味方を守るタンク前衛職(盾役)。だが、防御の要の数値「外皮」を極端にうしなってしまうルードの未知のスキルにパーティは彼を追放。そのルードのスキルは規格外のものだった。いわゆるなろうにおける「追放ジャンル」。

初回はルードの未知のスキルと追放の経緯。そうして規格外のスキルの正体がしめされる。1話時点でルードの持つチートスキルの性能をわからせて、作品の基本構造は説明ができている。監督は熨斗谷充孝。制作はSTUDIO POLON。初・元請作品。22年に設立した元(旧)マッド関係者のスタジオ。最低限のレベルで作画の体裁はととのっているが、全体の出来は目立つところもなくてパッとしない。
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