mixiユーザー(id:168303)

2023年01月01日03:22

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別になにも変わらない新年

あけましておめでとうございます。

so this is the new year
and I don't feel any different ♪
I wish the world was flat like the old days
then I could travel just by folding a map
no more airplanes, or speedtrains, or freeways
there'd be no distance that can hold us back.



so this is the new year
I wish you and your family have happy 2023

年の暮れに磯崎新が亡くなったそうだ。91歳。前ローマ教皇ベネディクト16世も95歳で亡くなったが。エリザベス女王をはじめ90過ぎまで生を全うできたら素晴らしい。
そういえば、ヴィヴィアン・ウエストウッドも亡くなった。彼女は80代だったが、年末にバタバタと訃報がつづいた。

磯崎新は、2019年建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した。87歳だった。ノーベル賞もそうだが生きている間にしか受賞できないので彼が長生きでよかったと思った。
2014年横尾忠則現代美術館で、磯崎新と横尾忠則の対談があり、その情報を得て聞きに行った。
世界的な建築家で当時83歳の磯崎氏を迎えての対談は、60年代にニューヨークにいて、アンディーウォーホールやジャスパージョーンズ、ラウシェンバーグらと親交があったという話にワクワク。横尾さんと共に大阪万博に携わったこと、横尾さんの作品がある西脇市岡之山美術館(磯崎氏設計)のピラミッドの話、…など、なんと2時間以上におよぶ楽しいフリートークだった。
当時会場で購入した磯崎氏の著書「挽歌集」は、磯崎氏と交流のあった各界の著名人(故人)への追悼エッセイ集だが、その交際範囲の広さは驚異的。分厚い本で文章も理解するのがむつかしく半分ほど読んで放置していたのだが、いろいろ思いがめぐるので今年は頑張って読了しようと思う。
ごく最近の思い出としては、2021年香川に行ったとき丸亀美術館で京極氏の家宝の展示と併設で、磯崎新のリトグラフ展「見えない都市」をみた。
磯崎新は、建築家という範疇にとどまらず文学や美術評論・エッセイまで執筆するオールラウンダー。万象園の絵画館に、連刊画文集「百二十の見えない都市」第一期の12都市24点を含む版画40点が展示されていた。作品には彼が描いたスケッチ作品と文章がセットで「漏斗都市」「地中都市」「垂直都市」「無停都市」「冥界都市」「蜃楼都市」といったタイトルがついていた。たとえば「浮揚都市」はエル・リシツキーのプロジェクト「鉄の雲」を磯崎氏なりにアレンジして描いたもの。そのオフィス部分はまさに宙に浮いている。「蝸牛都市」はバベルの塔に違いない図像と蛇行する川の地形図。「垂直都市」はパターン化されたマンハッタンとタワー群が拾い出されたサンジミアーノ。「水辺都市」における清明上河図の臨写と川のブルーだけを引き立てたマップなど・・用心深くみていくこととなった。
その他、磯崎新のアールデコ調モダンアート作品(本格的なシルクスクリーン)もあった。
磯崎新という詩人でも哲学者でもなく歴史家や人類学者でもない建築家という存在の、そのスケール感を敬愛していた。 合掌。


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