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2022年10月18日20:29

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10月17日 浅草演芸ホール10月中席昼の部 

 落語協会の新真打・一蔵、小燕枝、扇橋の昇進披露目は浅草へ。
 開演に少し遅れて入場すると、1階席7割程度の入り。これも昼の部終わりには満席になった。最前列は使用不可のテープが貼られているが、客席での飲食可なのが浅草の有難いところ。舞台上では開口一番、市馬門下の市助が「牛ほめ」の最中。前座にしては既に出来上がっている感じ。

●わん丈「星野屋」
 ふう丈ともども天どん門下へ。こんな浅い出番から「星野屋」かと思ったが、わん丈ならこの出番で「近江八景」も平気でやりそう。市若、一花、花ごめと交替。

●柳勢「漫談」
 かつての市楽改め六代目。奥さんに誘われてヅカファンになったそうだが、落語家ってヅカファン結構多いのではないか。大劇場の男子トイレサインが「男装の麗人」っぽいというのはSNSでもよく見るネタですね。こみちと交替。

●漫才 おしどり

●新真打日替わり出演 扇橋「初天神」
 新真打三人、「キラキラ小燕枝」「ガンガン一蔵」に比べて「ジメジメ扇橋」。意外に漢気がある小燕枝、これまた意外に繊細な一蔵に比べて自分は「腐女子扇橋」なんだとか。飴と団子だけの短縮版にして、親子の対話というよりは、顔芸とリアクションの応酬で進行する、跳ばしまくりの「初天神」。

●柳家三三「看板のピン」
 この日、下手舞台袖や中入の物販時に披露目の法被を着て働くかけ橋の姿が見えた。客も皆分かっていることとは思うが、協会がパワハラ問題で揺れる一方、こういう「交流」もOKなんだという感じ。この出番左龍と交替。

●紙切り 楽一

●扇里「持参金」
 一般的に月曜日は休日行事の代休になることが多い日だが、楽一の出番で本日はお子様の来場者が結構いることが明らかになったにも関わらず、妾、博打、一度の過ちで妊娠・・・といった噺が多い日だった。一之輔と交替。

●歌る多「松山鏡」
 この出番、圓歌と交替。渦中の人なので出演は控えるのかと思った、日によっては出ているらしい。

●曲芸 仙志郎、仙成

●彦いち「反対俥」
 昼の部は出演者も多く、持ち時間も少ない。マクラで時間を使って残り五分の「反対俥」。川底を渡りながら扇子を魚に見立てるいつもの仕草、後ろの席の小学生に大受けだった。玉の輔と交替。

●馬風「漫談」
 この後の口上で市馬が「長生きも芸のうち」という文楽の言葉(正しくは歌人の吉井勇が文楽に云った言葉だったか?)をひいて「正に(馬風師匠は)長生きも芸のうち」と云っていた。

●漫才 にゃん子・金魚
 金魚ちゃんの頭のデコレーションが「小燕枝」バージョンだった。「一蔵」「扇橋」バージョンもあるのだろうか。

●市馬「穴泥」
 最近寄席で市馬を見るとこの噺。年末の噺なのだが、借金に追われているのに弱る様子もなく、人の家にあがりこんでは美味そうに呑み食い、子供をあやして穴に落ちて・・・というお気楽呑気な落語的人物を市馬は楽しそうに演じる。

中入り

●真打昇進披露口上
 今日は主任の小燕枝の口上。舞台下手から司会の彦いち、歌る多、小燕枝、市馬、一朝、馬風。歌る多は楽屋入りしたての市也を見たとき、寄席取材に来ている男性タレントだと思ったんだとか。最後は馬風のボケで全員が倒れるというお約束らしいが、倒れた小燕枝に抱きつかれた歌る多がVサインって・・・。まあ今まで散々男→女のセクハラ三昧だったんだろうから、しばらくはこういうのもアリでいいのか(本当にしばらくの内だけにしてほしいが)。

●新真打 一蔵「親子酒」
 少し身体を絞ったのか、前よりシュッとした印象。イケメン小燕枝、落協の期待を背負った扇橋に比べて・・・と自嘲気味なところはあったが、2019年に国立演芸場、立川流の会で「短命」を演じたときは「化けた」感があった。扇橋云うところの「実は繊細な面がある」というのはわかる。父親の呑み方に、もう少し枯れた感じが欲しかった気はするが。

●漫才 ロケット団

●一朝「芝居の喧嘩」
 新真打の師匠、扇辰との交替出番。

●雲助「町内の若い衆」
 さん喬との交替。それにしても今日子供向けじゃない噺多すぎ!

●浮世節 橘之助

●新真打 柳亭市弥改メ 柳亭小燕枝「ちはやふる」
 口上で師匠の市馬が「燕枝は止め名だから、この先も小燕枝のままだが、それでいいのか」と聞いたが、「それでもいいです」と答えたので改名したとのこと。先年六代目がさん遊となり、七代目を空けての八代目小燕枝となった。前座の頃から業界には稀な「イケメン」ともてはやされていたが、これだけ華があって、なおかつ落語も一所懸命にやるのだから人気者にならないわけがない。「ちはやふる」はトリネタか?とも思ったが、楽しそうに演じている姿を見ていると、こちらの気分も良くなってくる。そんなところは師匠譲りでもあるのだ。
 披露目で主任の時はかっぽれを踊ってしめるとのことで、ねじり鉢巻き、たすきに赤い股引、尻っぱしょり。舞台に披露目番頭の始と仙成も登場して三人踊りに。そこへ「ちょっと待った!」と飛び出したのが、落語会「新版三人集」でもちょこちょこ登場する芸協の昇也。さらに一蔵、扇橋も出てきてにぎやかな「イケメンかっぽれ」でお開きとなった。




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