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2022年03月04日16:40

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3月3日 池袋演芸場 芸協上席前半昼の部

 いまこそ日本は北海道に自衛隊を集めるべきじゃないのか。集めなくてもいいから、そんな匂わせを国会で防衛大臣がしてもいいんじゃないのか。もちろん道民の安全を確保した上で。。
 
 戦争を煽る気はないけれど(また煽るほどの発信力もないけれど)、領土問題に何がしかの進展を求めるのならば、こちらが本気で取り戻したいと思っている、その気持ちの強さを相手国に、世界に知らしめる必要がある。対ロシアのウクライナであろうと、クーデターのミャンマーであろうと、主権が侵されれば守ろうとする国民がいる。日本人はそこまで対ロシアで本気になれるだろうか?
 

●いま世界で一番自分のやりたい仕事ができる人はスティーブン・スピルバーグ。大企業のCEOでも、大国の宰相でも、スピルバーグほどやりたいことが出来る人はないのでは。エンタメが生み出す経済効果や社会的影響を考えると、経済や政治と同じフィールドに並べても間違いともいえないでしょう●もちろん「1941」「AI」「フック」…なんだかなぁ作品もそこそこあるのだが、それも「好きすぎてさじ加減を過った」「好きなんだけどニンじゃなかった」「興味あるテーマなんだけどいまいち消化しきれなかった」と「好き」ゆえの過ちを次の作品の肥やしに出来るのはスゴイ●そんなスピルバーグが「ウエスト・サイド物語」をリメークすると聞けば、やっぱり見たくなるでしょう。これは見るわ!と心に決めていたところにアンセル・エルゴートの未成年への性的暴行疑惑…時節柄凹むわ〜●それでも見に行って、そして「良かったよ」と云える映画で良かった。どうしたって大作になるスピルバーグの仕事、でもその奥底に隠し切れずに横溢するごく個人的な「好き」がある。「ウエスト・サイド・ストーリー」にもおそらく「なんだかな」と感じる人は多くいることだろう。わかりますよ。振付がなんかイマ風過ぎて忙しないとか、曲順入れ替えはどうなんだよとか、「クール」の演出は61年版の方が良かったとか、自分も思うから。あと、「クール」で一緒に踊る「クールガールズ」なら、ドクの店で何が起ころうが、横で笑いながら見てたかもね●でも今回は多くが映画初出演となる歌って踊れるミュージカル畑の役者を揃え、しかもそれぞれのエスノが演じ、サントラの指揮はシモン・ボリバルユースオケ「マンボ!」で名高いグスターボ・ドゥダメルというラテン度の濃さ。ソール・バスへの敬愛が感じられるエンディングロール。そして90歳にして麗しいリタ・モレノ、プロデューサーでもあるんだね!●上映に合わせたかのような紛争や貧困、分断の問題も併せて、確実に現代の映画に仕立て上げられているのが、何よりも素晴らしい。

 
 日に日に春に近づく3月上旬。池袋上席前半昼の部は主任が遊雀。遊雀主任で昼の部というと、あまり記憶にない(広小路亭以外では)。それは遊雀クラスでも芸協では若手という判断からだと思うのだが、今では芸協にも夜席を任せられる若手が目白押し、なんだろうね。ちなみに上席前半の夜の部主任は、この前昇進したばかりな気がするA太郎。あるのか?アディーレ効果。

●前座 げん馬「転失気」 
 下地はちゃんと出来ているようで危なげない。ちょいちょい前座らしからぬくすぐりが挟まるのは、師匠の圓馬譲りと見た。「お寺の宗派は?」「ブーブー教でございます」がオチ。

●遊かり「鷺とり」
 場内の中高年男性ファン?の静かな盛り上がり。女流としては体格がよろしく、大きい仕草ではっきりとした声ですね。

●発泡スチロール芸 できたくん
 下手最前列にいた女性が「笑福亭羽光」をリクエスト。「今日羽光師匠出演してないですよね?」とあせりつつ漢字で「羽光」と切り抜く。

●遊喜「権助提灯」
 相撲取りに似ている…のお馴染み自己紹介から始まって、旦那様と奥様の部屋に呼ばれた権助の「あんれま、誰かに見てもらわねぇと、燃えないんだべか」等々下世話炸裂。それにそぐわぬ貞女二人の「女が立たない」が笑わせる。子供がいない、平日昼間の寄席ですね。

●鯉朝「英会話」 
 かつて金語楼は新作落語台本を書いては、「演っていいよ」と仲間内に渡していたそうな…というマクラから、いかにも芸協な噺。

●太神楽 小助 小時

●伸治「ぜんざい公社」
 以前はもう少しシャープな印象だったのに、宮治の師匠と周知されて以来、ものすごい好々爺になってしまった。本人に自覚があるのかしらん、自分は本来キレやすくて…と云いながら、役所をたらい回しされる男の不条理噺。

●小遊三「六尺棒」
 若旦那とは、何か一般人とはj違う時間軸を生きている存在。ちょっとそこまで出かけたはずが、吉原に居続けて何日も帰らない。それに対して親がとる「勘当」は、親戚一同集まって籍を抜くという、現代では考えられない強硬手段。そういう決心の親のもとに、浦島太郎気分の若旦那が帰還すれば腹も立つし騒動も起きるという、親目線寄りの「六尺棒」。

<中入り>

●マジック 小泉ポロン
 このまえ広小路亭でも見たけど「積みマジ(買っては見たものの積んでおくだけになったマジック道具)が可笑しい。

●柳之助 「長屋の花見」
 楽屋で季節外れと言われた浅黄の羽織に黄色の着物。「今日は水色と黄色で」と云うと、場内から拍手が。「さすが池袋はレベルが高い。浅草で同じことを云ったら誰もわからなかった」。噺の方はいかにもこれからの季節の噺。ニュース的にも時候的にもオンタイムでよろしかった。

●遊之介「雛鍔」
 今日は桃の節句。こういうときに持っている人がちゃんとかける、というのが寄席の面白さですね。またこれはお得意をしくじったはずの熊さんのもとに、その腕を見込んだ得意先が逆に謝りにくるという、男にとってはこれ以上ないありがたくも晴れがましい噺でもある。それを台無しにするオチがまた効いている。

●音曲 小すみ
 三味線の大薩摩節に「もしもしカメよ」をのせるという離れ技。小すみに大薩摩をすすめたのが小満んなのだとか。春陽に山本周五郎の講談をすすめたのも小満んだったように記憶しているが、いろんなところで良いサジェストしているなぁ。

●遊雀「宿屋の富」
 今日の寄席の、いかにも季節に合ったこの流れ。「皆様に福が来るようなおめでたい噺で締めましょう」と「宿屋の富」へ。今日は声の聞こえもよろしく、 楽しい落語だった。今席もう一回くらい行きたいけど無理かな。
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