「絵本の読み聞かせ」
「おもしろクラブ」
「人形劇団 あかおに」
この三つのサークルはボランティア。
そして3つともリーダーは同じ人で子供が幼稚園の時のママ友である。
当時私も「絵本の読み聞かせ」に参加していたのだが、仕事を始めて辞めた。
今回、もっと地域の活動に参加してみようと言う気になって覗いた幾つかのサークルの中に、まだ続いていたこのサークルを見つけた私は喜んで再入会した。
そして早速絵本の読み聞かせの打ち合わせに参加して試し読みをしてみたら、これが思いのほか難しい。
まず絵本を自分の真横に持ってページを開くので、文字が読みにくいのだ。
絵本は文字が絵の中に埋もれているのでなおさら。
まして老眼が進んでいる身。
字を追っているとどうしても自分が読みやすいように、いつの間にか絵本が傾いていたりする。
絵本を垂直に持つのは昔、こんなに難しかっただろうか?
かつての経験など何の役にも立たない現実に愕然とし、わずか1日で迷いが生じた。
次に見学した「おもしろクラブ」は絵本の読み聞かせもあるが紙芝居もあり、語り部としてお話を聞かせると言うことも折り紙もやっていて内容が幅広い。
ここなら私の描いた紙芝居や童話も子供たちに発表できるかな?
学童でせがまれて好評だったクイズをすることもできるだろうか。
打診したら紙芝居はOKでクイズは前例がなくリーダーはクイズの採用を迷ったものの、他のメンバーが「いいと思うよ」と言ってくれ、多数決でクイズ担当を兼ねて来月私のデビューが決まった。
リーダーからは人形劇の劇団あかおににも誘われた。
この手作りの人形劇は私も子供が小さい頃観客として見ていたが、出し物が定番の日本昔話で私には少々物足りなかった。
でも今回作り手の側として見てみると、素人なのにここまでの人形を作れるの?とか、BGMや台本などにも感心したし、声優の彼女たちの力量にも驚いた。
立場が変われば思いも変わる。
人形劇といえど劇は劇。
観劇の回数だけは次男の芝居を始め多い私は演出に対し求められるまま、気になった箇所をいくつか指摘した。
するとリーダーは「そう言えばそうね」と人手が足りないながら早速手直しに取り掛かった。
メンバーも高齢になり諸事情で減っているとか。
そう言う現実を聞かされたら流れとして「手伝います」と言わざるを得ない。
私の劇評を評価して手直しをさせてしまうことになっただけに、その感謝の気持ちもあって。
何より他のサークルは月謝が必要なのに対し、このサークルはボランティア。
かつては「お金にならないことはしない」が私のポリシーだったが、今は「お金のかかる事はしない」がポリシー。
そのポリシーゆえに関わったこのサークルが私にどんな人やモノとの出会いを作ってくれるか、今はそれがちょっとした楽しみである。
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