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2021年02月26日16:54

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バンデグローブ

バンデグローブとは4年に一度行われる世界一周単独無寄港無補給のヨットレースでフランスからフランスまでを競う。
白石康次郎氏が前回に引き続き2回目の参加でアジアで初の完走した。(16位)

このレースは世界中の個人が競争するあらゆる競技のなかで最も長く最も過酷なレースだといわれる。
レースは約3か月間昼夜を分かたず競争する。

私はこのレースの模様をずっとネットで追いかけていたが、白石康次郎氏は出航早々(6日目)にメインセールが破損したため今回もリタイアかと思ったが、その後1週間かけて自分でセールを修復し接着剤で貼り付けたセールで完走した。

レースは過酷なもので、フランスを出て大西洋を南下し、喜望峰を回り吠える40度線を東へオーストラリアと南極の間を通り、南米最南端のホーン岬をかわし大西洋を北上してフランスへ戻るというものである。その間1度も寄港せず、補給も受けずたった一人で昼も夜も走るのである。航程は約50000kmを約90日で走る。その過酷さは素人にはわかりにくいが、例えるならばガタガタ道をサスペンションのないトラックで昼も夜も休みなしに1日500km走ることを90日続けるようなものだ。
白石康次郎氏は現在53歳、まさに鉄人だ。

今回は33人がエントリーしたが今まで8回のレースで完走者は約5割だという。白石康次郎氏も前回は約1か月後の喜望峰沖でのディスマスト(マストが折れる)でリタイアだったが今回は見事完走した。

彼は高校生のとき世界一周レースで優勝した多田雄幸氏に弟子入りし、多田氏は若くして亡くなったが、その後彼は当時最年少(26歳)で単独無寄港世界一周を成し遂げている。
だからこれまでの彼のヨットの船名はスピリッツオブユーコーとなっている。多田氏に心酔していた白石氏の人柄が感じられる。
彼は今までも何度も世界一周レース(アラウンド・アローン)で入賞したり、横浜ーサンフランシスコ間14日間の世界記録をたてたり、アドベンチャーレースに出たりしている。(キャメル・トロフィー日本代表)

日本では彼の偉業はほとんど大したニュースにならないが、フランスでは大変有名な英雄となっている。
日本にもこんな鉄人がいるということはもっと知られていいのではないか。

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