mixiユーザー(id:14108240)

2020年11月13日14:51

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私、豚(トン)デレラ

空を飛んでいる夢を見たことがない人はいないのではないだろうか。
空を飛んでみたい。
そう言う願望がそんな夢を見させるのかよくわからないが、とにかく人は気球や飛行機を造り、飛ぶことを可能にした。

昨今はそれに加えて、パラセーリング、ハンググライダー、パラグライダーと、より鳥に近い飛び道具が(笑)できた。

パラセーリングはパラシュートをモーターボートで引っ張り、凧揚げのように海上を飛ぶ。
紐付きなので高さは限界があるが1番安心で、バリ島ではまだ小学生だった息子たちもできたし、沖縄では老母もできた。

ハンググライダーは三角形の羽の下でうつ伏せになった姿勢で操縦して空を飛ぶ。
パラグライダーは長方形のパラシュートで座った姿勢で操縦して空を飛ぶ。

高所恐怖症の人にはどれも怖いかもしれないが、うつ伏せになった状態で空を飛ぶハンググライダーは個人的には一番怖い。
だいたい屋外でそんな姿勢をとることはまずないわけで、それだけで何やら不安になるではないか。
ただし一番鳥に近い格好なので爽快感はあるかもしれない。

パラグライダーは座っている姿勢で飛べるので自転車とか、バイクとかそういうものに乗ってるような、E・Tみたいな?感じだ。

もちろん、どっちも操縦はプロ任せというスタイルに限って言えば、だが。

そのパラグライダーに石川県の獅子吼高原で初挑戦した。
まず主人が先にトライ。
駆け足数歩で舞い上がった。
それを見て私も続いたのだが、言われた通り前方に向かって走ろうとしても体が風を受けたパラシュートに持っていかれて、前に進めないどころか後ろに持っていかれ、挙句尻餅までついてしまった。

まあ私ったら、なんて軽い女なの!
軽はずみで軽薄で、口まで軽いばっかりに!

てなことを思ってたら、すぐに他のスタッフが私を助け起こし、背中を押して助走を手伝ってくれた。
するとあっという間に私の体は空中に。
同時に背中のリュックに腰掛ける。
リュックはそのままUの字に近い袋にもなり、お尻がすっぽり入る。
安定感があって恐怖なんか何も感じない。

「両手を広げてみてください」と操縦士の女性に言われて掴んでいた紐から手を離し、すぐに「タイタニック」よろしく両手を上下に動かしたら「凄い!皆さん、怖がってなかなか手を離せないんですよ」

豚も煽てりゃ空を飛ぶ。

思わず頭に浮かんだそんなフレーズをふりはらって、右手に日本海を、眼下に山々を見ながら10〜15分の空中遊泳を満喫したが、不思議な事にパラグライダーが動いている感じが全然しなくて、同じところにじっと浮かんでいるみたいだった。

それなのに私は不覚にも軽く乗り物酔いをした。
「乗り物酔いする人もいます」とは聞いていたけど、車とか船などでそんな経験はなかっただけに、パラグライダーがそれなりの速度で飛んでいたことをこう言う形で思い知らされるとはと、苦笑。

主人を乗せた操縦士の男性は「動いている感じがしないでしょう?」と言って時速50キロで道路を走っている車と競争したり、「ジェットコースターは好きですか?」と聞いて「あまり好きではない」と言ったのに「それじゃあ軽目にちょっとだけ」と言って急降下したりとずいぶん遊んでくれたらしい。

パラグライダーにさほど乗り気ではなかった主人は着地して言った。
「いやあ、若い時にやらなくて良かった」
「なんで?」
「若かったらハマった」

満足げな主人の笑顔を見て思った。
今回のGo to travelは花丸だったと。
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