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2020年06月01日13:34

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5月の覚え書き

●末廣亭、浅草演芸ホールだけ開いたが、鈴本と池袋は6月いっぱい休み。横浜にぎわい座も6月自主公演中止で、米紫・吉弥の二人会またも延期、というか中止だろうなもう。

●家人が夕食に作った「茄子の煮びたし」が美味しかったので、「美味しい。お店で食べる料理見たい」とストレートに称賛すると、「・・・いままで黙っていたんだけれど・・・」とおもむろに云い出すので、何のこっちゃと訝りつつ聞く。「ナスは油馴染みが良いから、揚げてから煮る方が美味しくなることは分かっていた」と。だが「健康面を考え、レンジ加熱で柔らかくした後に上から油を少しかけ、出汁で煮るという調理法を取っていた」。美味しく感じられたのは「今日は油で揚げたから」だろうとのこと。「へ〜そうなんだ・・・」。「・・・」と前置きするほどの告白じゃない。もっと恐ろしい調理法なのかと思った。とりあえず、いままで健康に気を遣ってくれてありがとう。

●米朝の「上方落語ノート」が文庫化された。書店で解説を立ち読みして、遅まきながら前の版元・青蛙房が、昨年廃業したことを知る。落語会に物販に来ていたのを見たのは、何年前だったか。青蛙房関係にも少しは印税が行くのかしらと思いつつ、1,2巻を購入。「上方落語ノート」は前に一度図書館で借りて読んている。東京の落語なら、演芸評論家や作家が手掛けるところだろう。「上方落語」とあるが、東西の芸を知る米朝だからこその見識と発見が数多くある、何よりやわらかい言葉を選んだ文章が良い。折に触れ書き留めたという風情が正に「ノート」である。

●2回目の配信ABEMA寄席は前半上方落語だったが、出演者が「この後(大阪に)帰らな」と云うとは、このために呼んだのか。前半部分だけ大阪から配信することも出来ただろうに。鶴笑を久しぶりに見た。色物扱いではなく、立体落語で毎度おなじみの「西遊記」。龍玉が「大仏餅」のマクラで江戸、大坂、京都の名物云いだて(武士、鰹・・・)をやって得意げだったが、ちょうど「上方落語ノート」で読んだところだったので奈良の名物も入れて欲しかった。文楽の「勉強しなおして参ります」で有名な噺。正楽の「鬼滅の刃」、機を見るに敏だなぁ。

●ABEMA寄席、顔ぶれも良かったし、仁智と市馬の両会長で〆るというのも安心して聞けた。やはり配信専門のところは、それなりのスキルがありますね。一之輔の10日間配信第二弾も慣れてきたのか、だいぶ落ち着いて聞けるようになった。こうしてみんなが配信慣れすると、寄席に行く意味もなくなってしまうのですかね・・・。いや、正直配信疲れしてもいるのだが、おそらく緊急事態宣言明けで混みあうだろう寄席に、敢えて足を運ぶ気にはまだまだなれない。少しづつ、少しづつで。

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