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2020年01月30日15:17

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狛犬渉猟File@艮神社

○File#547 艮神社
○所在地…広島県尾道市長江1−3−5
○社格など…旧村社
○訪問日…令和元年12月27日
○歴史・由緒など…806(延暦25もしくは大同元)年に創建されたとされ、旧尾道市内で最古の神社と云われているようだ。境内には樹齢900年とも云われる楠の巨木が聳え、映画『時をかける少女』などのロケ地となったことでも知られる。
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○社殿前の1対(通算819号)
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「寛政十二年庚申/十二月吉日」(両像台座外面)の紀年銘を持つ、この度の遠征で出会った狛犬中、いちばんの古株となるペア。
寛政十二年は、西暦でいうとちょうど1800年にあたる。
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角の有り・無しに加え、耳の形、尻尾の形、タテガミの形まで、阿形と吽形で違いを出し、全体の大味な印象とは裏腹に、仕事は細かい♪
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先が尖ったみたいになっているストレートの髪型(タテガミ)や、厳めしい感じの表情などから、吽形の方がソリッドな印象。
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逆に、タテガミや尻尾がカールし、表情もどこかおどけた感じの阿形からは、柔和な印象を受けた。


○参道途中の1対(通算820号)
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両像ともに破損が激しく、阿吽の別や、尻尾の形など、詳細な部分はもはやハッキリしない。。
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中国山地を日本海側に越えた出雲地方から運ばれてきた来待石が素材なのだろうか(出雲産の来待石製の狛犬は全国に分布している)? とにかく、脆い材質の石が使われているようで、風化した様がかなり痛々しいことになっていた(;´Д`)
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生年は、「文政八年/□ 次乙酉/六月吉日」(向かって右像台座裏面)とあり、こちらは幸いなことに、意外なほどハッキリと残っていた。
文政八年は、西暦の1825年である。


○境内社・金山彦神社前参道途中の1対(通算821号)
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小さいながらもしっかりした造りの、「広島玉乗り」の典型タイプ。
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生年は、「大正十年三月」(阿形台座背面に紀年銘)。


○境内社・塞神社前の1対(通算822号)
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こちらも、小さいながらしっかりと彫られた「広島玉乗り」だ。
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ただ、紀年銘が見当たらず、生年は不明。


○境内北側境内社前の1対(通算823号)
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数日後に迫っていたお正月(初詣)準備のためか、この日は境内北側一帯に、立ち入り出来ないよう縄が張ってあり、このペアと、もう1対、下記のペアを、近くまで行って観察することが出来なかった。。至極残念である。
遠目には、「広島玉乗り」のペアであること、特徴としては、阿形の尻尾が立っているのに対し、吽形の尻尾が伏せているのが確認出来た。
近寄れなかったため未確認だが、同好の士のHPには、「嘉永五(1852)年」の生まれと紹介されている。


○境内北西隅境内社前の1対(通算824号)
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こちらも、立ち入れなかった区画内の境内社前に鎮座していたペア。
遠目にも、青銅製であること、厳めしい系=護国型っぽい造形のルックスであることが窺い知れる。
生年は不明だが、ルックス的特徴から、それほど古いものではないと思う。大正〜昭和の間だろうか?
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