mixiユーザー(id:14108240)

2019年12月20日08:24

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懇願→哀願→恫喝→脅迫

ビデオデッキが壊れた。
半年前くらいだったろうか。
録画はできるのだが、DVDを見ることができなくなったのである。
すると次男がDVDプレイヤーなるものを買ってくれた。
DVD機能だけのそれなら8000円くらいだからと。
喜んで甘えた。

ところがそれから数ヶ月後の先日、駅前にあるレンタルビデオの大手、ツタヤに行ったら驚いたことにクローズしていた。
青天の霹靂だった。
せっかく次男が買ってくれたDVDプレイヤーが数ヶ月で無駄になるとは!

私のささやかな趣味の、DVDによる映画鑑賞が音も無く消え、代わりに老後の孤独な私の姿が画面に映るようだった。

すると今度は長男がネット配信で映画が見られるようにしてくれた。
おいおいおい…
そんな奥の手があるのならなぜ次男がDVDプレイヤーを買う前にやってくれないのよお。

操作を覚えたら、何と何と、見たい映画も見たかったテレビドラマも盛りだくさん。
レンタルビデオ店がクローズするわけだ。

上京したばかりの頃、300円で古い映画が見られる名画座というのがあった。
そこで私はやっと「ローマの休日」や「カサブランカ」と言った名作を見ることができて感激したものだ。
あの頃の名画座には私はずいぶんお世話になった。

名画座がレンタルビデオ店によってクローズに追いやられたのはそれから何年後だったろうか。
そのビデオ店が今度はネット配信によってクローズさせられる時代が来ようとは…

ネット配信だと映画館に行かなくても、ビデオを借りに行かなくても、見たい映画が膨大なストックの中から選べる上に基本的には無料だ。

残念ながら新作や話題作に関しては例外で、値段もまちまちだが。
そもそも有料のものは長男のPCからでないと課金できないとかで、私が勝手に見られない。

原作を読んだばかりで、どうしても見たかった「私を離さないで」と「つぐない(原題は贖罪)」は長男に頼んで有料で見たけど、あとはレンタルビデオのように、ネット配信の映画もお安くなる時や無料になるまで私は待つ気でいる。

息子に懇願、哀願、恫喝、脅迫はしたくないという思いと、「お楽しみはこれからだ」というのが老いていく身にはちょっとした希望にもつながって、ちょうどいいからである。

でも…
多分、これは我が家の世代交代…いや、政権交代の始まりの第一歩。
なんだろうなあ…

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