日本は太平洋戦争において負けるべくして負けてしまったが、どうしても勝たせるのならばと、一時期必死に考えていたことがある。
後出しジャンケン的な考えながら、国家歳入や石油備蓄、軍事支出、人的資源を考えると、どうしても昭和19年までには講話にもちこませないとアメリカに勝てる算段ができなかった。
日本軍を強制的に勝たせるとすれば真珠湾奇襲と同時に陸戦隊を上陸させ占領するしかない。
戦争継続のため南方のバンゼルマシンやメナドなどの油田はこの際無視することにする。時間が勝負だ。
戦前考えることとしては建造予算にして1隻1.4億円かかる大和武蔵などの建艦は一切キャンセル。
そのかわり1隻4千万ですむ飛龍型空母に予算をふりわけ増産、赤城加賀などの第一機動部隊クラスの艦隊を少なくともあと二艦隊くらいは配備、もってハワイを陸上拠点化する。
大和・武蔵を潰せば少なくともあと一機動部隊の増産・編成は予算上可能だ。
サンフランシスコへ攻撃できるようメキシコ湾沿いの島を占領、昭和16年の開戦から少なくとも3年以内にはアメリカ、サンフランシスコ、シアトル、ロサンゼルスに原子爆弾を落とすしかない。
もちろんこれには否定的材料もあって、日本の物理学者らが昭和18年ぐらいに原子爆弾を実用化できたのかとか、イギリスの東洋艦隊やソ連の動向はどうするのかとかいろいろ問題はあるが、それらを一切無視してひたすらサンフランシスコを目指すしかない。
原子爆弾の問題は日本の場合、湯川秀樹らの理論物理学者らの研究スピードにかかっているのだが、戦前これに予算を集中できれば個人的には昭和18年末には日本でも実用化できたのではないかと見ている。
またイギリスの東洋艦隊は上陸部隊を伴わないのでほっといてもおそらくはオーストラリアあたりで文鎮化するだろう。
シンガポールに来たとしても航空支援を受けていない東洋艦隊は陸軍の航空部隊に任せて充分だと思う。
ソ連は昭和17年18年あたりまではドイツに忙殺されるだろう。
日本としては昭和19年までにケリをつけるのが理想で国内石油備蓄の問題上それ以上は戦略的勝利は望めなくなるだろう。
原子爆弾と2年以内のサンフランシスコ攻略が重要だ。
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