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2019年07月23日10:27

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実写版『 アラジン 』


しぶりに映画を観た。実写版『 アラジン 』の吹替版である。理由は簡単、アニメ映画『 アラジン 』(1992年)の吹替版が大好きで、何度も繰り返し繰り返し観ているからだ。予告編でも感じていたことだが、アニメ版のシーンをかなり精確に再現しており、雰囲気も素晴らしい。ジーニーを演じたウィル・スミスと、アニメ版に続いて吹替を担当した山寺宏一のコンビは最高だった。特に、山ちゃんはその天才ぶりを如何なくなく発揮して、もはや、神の領域に達していると言って良いだろう。充分に満足した。

 ただ、例によってオリジナルが好き過ぎて、いくつか問題もあった。アニメの日本語版に比べて、歌詞が過剰に説明的でボリューム(文字数)があり、オリジナルの絶妙な歌詞に慣れ親しんだ私にはいささか違和感があった。オリジナルの歌詞をもう少しなぞっても良かったのではないだろうか。

 脚本的にはアブーと魔法の絨緞が最初から仲良しであることも気になったし、何より、アブーが「 猿の域を超えていない 」という点が残念だった(アニメ版のアブーはかなり人間的で表情も豊か)。肝心の魔法の表現ではジーニーはもちろん、本性を現したジャファーの繰り出す魔法も妙にスケールが小さく、アニメ版には到底及ばない。これは実写化の弊害だろう。アニメ版には制約がなく、とにかく自由ではちゃめちゃなジーニーの暴走ぶりが面白かっただけに残念だ。そして、一番がっかりしたのはジャファーの存在感の無さ。アニメ版のジャファーはいかにも曲者といった不敵な面構えだし、吹替を担当した宝田明の声の演技が素晴らしかった。

 そういうわけで、オリジナルアニメ版の面白さ、完成度の高さを痛感する実写版鑑賞となった次第である。
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