冒険斡旋所の扉が開きドラッヘとサートリがラッケルバードの卵を持って入ってきた。
その速さに依頼人は部屋の隅で無言で驚く。
「セラス、持ってきた。報酬をください」
「なぁドラッヘ、俺と村を出よ「僕とサートリはずっとここにいる！」
ドラッヘはサートリの手首をつかむと扉へ下がる。その顔は怒りに満ち、普段の彼からは想像出来ない雰囲気を出している。
「僕達を引き離すつもりなのですか？！僕達はここで幸せに暮らしてる！それを割く気なのか？！」
「ドラッヘ、そうじゃない！君達を引き裂く気は――「ストップしてくれないか？」
セラスの言葉を遮る声にドラッヘはサートリを背中に隠し、ショートソードの柄を握り声のほうを向く。
そこに居たのは緑色のスポーツカット、緑の瞳、身長１８０�僂�らいのガタイの良い灰色のコートを着た青年がいた。
「ドラッヘと言ったな。我は『シルト・ラルウァ』君達を『ホリ・ザイテ』に勧誘しに来た」
『ホリ・ザイテ』魔霊を討伐し研究する機関。時として人体実験もするという。
その実験には高魔量持ちを解剖しどうして大量の魔量を保有するのかを調べるといったのもある。
「サートリを解剖する気か？セラス、僕達を売ったのか？！」
「違っ――「逃げるぞサートリ！」「うん！」
ドラッヘとサートリはギルドから外に出ると背後から、
「我らから逃げれると？」
そう聞こえたかと思うと十数人の人間が取り囲んでいた・・・
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