「天才作家の妻-40年目の真実- 」

世界的作家と妻という初老の夫婦の愛憎を描くスウェーデン・アメリカ・イギリス合作映画です。

現代文学の巨匠ジョゼフがノーベル文学賞を授与されることになり、夫を支えてきた妻ジョーンは夫の受賞をともに喜びます。
夫婦は息子を伴い、ノーベル賞の授賞式が行われるストックホルムを訪れますが、ジョーンはジョゼフの経歴に疑いを抱く記者ナサニエルから夫婦の秘密について問いただされます。若い頃、文才に恵まれていたジョーンには、出版界に根づいた女性蔑視の風潮で作家になることをあきらめた過去があったのです。そしてジョゼフと結婚後、ジョーンは夫の影となり、世界的作家となる彼の成功を支えてきたのです。
授賞式で、夫が最大限に妻を賞賛するスピーチを聞いたジョーンは心の奥底にため込んでいた複雑な感情が爆発・・・。

ベテラン、グレン・クローズの演技、何とも言えない表情が印象的で、素晴らしかったです。夫ジョゼフ役もベテラン俳優であるジョナサン・プライスなので、二人のやり取りの場面は鬼気迫るものがあります。
二人の若き日の場面が数回挿入されます。若きジョゼフ役も素敵ですが、若きジョーンを演じた女優、アニー・スターク、きれいで知的でしたが、グレン・クローズの実の娘だそうで、びっくり。