フランシス・レイが亡くなる少し前に初CD化された1970年ロジェ・カーヌ監督作品「栗色のマッドレー」のサントラ。
映画はアラン・ドロン、ミレイユ・ダルク、ジェーン・ダベンポートの主演。
日本では盗作されまくったフランス・レイだが、自身にも盗作疑惑を持たれた事があった。
あの「ある愛の詩」が、その半年前にステルヴィオ・チプリアーニによって作曲された映画音楽「ベニスの愛」にそっくりだと言うのだ。
↓ある愛の詩
https://www.youtube.com/watch?v=l1DoQhO6gt8
↓ベニスの愛
https://www.youtube.com/watch?v=7_2f9Oo1tvk
結局フランシス・レイも似ている事を認めたが、チプリアーニはフランシス・レイの両親が自分と同じイタリア人だという事で、イタリア人同士で争いたくはないと裁判沙汰にはしなかった。
その代わりフランシス・レイは、この「栗色のマッドレー」の権利をチプリアーニに譲渡することにしたのである。
そういう経緯があるために「栗色のマッドレー」のCD化は難しいとされてきた。
即ち正に念願の1枚なわけだが、何しろこれが傑作。
ここに来てフランシス・レイの名盤がまたひとつ登場して来たという次第だ。
ちなみに映画は昔TVで観たが、内容はほとんど記憶にない。
ただ失礼ながらアラン・ドロンの新恋人とされたミレイユ・ダルクを、どこがいいのかと思いながら観たのは確か。
↓栗色のマッドレー
https://www.youtube.com/watch?v=Eb4ds_SspFI
しかしこの頃のアラン・ドロンはカッコイイ。
映画の内容なんか関係なしで魅入ってしまう。
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