1991年にリリースされた10th。
1990年に亡くなった元ドラマー、B.J. Wilsonを追悼するため、14年振り(1977年の「Something Magic」以来)に再結成した時の1枚だ。
リリース当時は、プロコル・ハルム は名盤とされる「A Salty Dog」と「Grand Hotel」を聴いておけば良い位にしか思ってなかったので、全然眼中になかった。
後年ハマって全アルバムを聴こうとした時には既に廃盤で入手困難となっており、以来探し続けていた私にとっては幻のCDである。
今回やっと見つける事が出来たと思ったら、実は知らぬ間に再発されていた模様。
今回入手出来たのは未開封の旧盤だ。
ちなみ再発盤はリマスターに加え、デモ曲2曲とライヴ音源1曲を収録しているそうだが、私的には旧盤で十分。
ラインナップは
Gary Brooker (vo,p)
Matthew Fisher (organ)
Robin Trower (g)
Keith Reid (lyrics)
Dave Bronze (ba)
Mark Brzezicki (dr)
ブルッカー、フィッシャー、トロワー、リードのオリジナル・メンバーが揃うのは「A Salty Dog」(1969)以来21年振りだったそうだ。
B・J・ウィルソンの代わりを務めるのはビッグ・カントリーのマーク・ブレゼジッキー。
また、ベースのデイヴ・ブロンズはロビン・トロワー・バンドの人らしい。
作詞作曲は全12曲全てブルッカーとリードが手掛けており、内4曲にフィッシャーも参加、トロワーが参加しているのは1曲のみだ。
全体的にトロワー色は薄く、曲によっては演奏にも参加していないのではないか。
トロワー・ファンはスルーしてもいいかも知れない。
時代を意識した明るくポップな内容で、出来れば一発当ててやろうという考えが見えるが、往年のプロコル・ハルム らしさも時々顔を覗かせ、さすがにクオリティは高い。
あまりいいジャケットのないプロコル・ハルム にしてはジャケットもグッド。
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