日曜の夕方。
出不精な自分の為に作った用事で、
どうにかクルマで表へ出た帰り、
ふと肉系が食いたくなる。
「肉系が食いたくなる」
・・・・・・何故かここ最近、
回復傾向とも感じられる我がエネルギーの動きによるものなのだろうか。
でも憂鬱な気分は憂鬱であり、油断は出来ぬのであるが。
というわけで肉系を求め、
(クルマで行けば)家から近所であるBigBoyへ向かってアクセルを踏む。
バイキング。
おかわりし放題。
本丸へ行く前に食い過ぎ注意だ。
で、来ました、ガーリックハンバーグ。
(ガーリック、ガーリック、ムフフ)
食いながら店内を見渡す。
日曜の夜だが空席もある。
そして照明も「ムーディーにする狙い」という事では無さそうな感じで、
微妙に暗い。
そしてそれ等は何となく、今の私を和ませる。
今、私は、一人クルマ旅で、
遠くの鄙びた街のレストランで晩飯を食っている。
食ったあとはビジネスホテルの一室に戻り、
ローカルのテレビCMでも眺めながら眠るだけだ
・・・・・・そんな風に錯覚して、味わってみる。
こんな感覚の遊びにより、
今の私の中に、非日常がお手軽に出来上がって行く。
お手軽且つ有難い非日常が、自由をくれる。
カレーと肉とガーリックが沁みこんだカラダを、
店内から運転席へと運ぶ。
で、エンジンかけて家に向かってアクセルを踏む。
車窓の街は段々と架空の旅先から地元の夜景へと戻っていった。
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