311東日本大震災から7年。画像は奇蹟の一本松（陸前高田市）
有事のときの訓練は大事だ。しかしいつも決まった訓練ばかりしていると想定外の事態が起きた時に、違うパターンの行動ができない。自らの経験値がほかの可能性への思考を妨げるのだ。
知識が多いのはよい。でも知識だけいくらためこんでいても、それを適宜に引き出したり組み合わせたりしないといざというとき有効に使うことはできない。いまの世の中、知識や情報が多すぎてつい「わかってる」気になってしまう。でもそれは単に知っている耳にしたことがあるというだけでほとんどが「使えない」知識だ。
若いころの受験勉強ではいかにたくさんの知識があるか記憶力がものをいう。しかし社会に出て実践としてその知識がどれだけ役立つだろうか。学校で学んだことは実社会ではほとんど役立たない。誰でも思うことだ。だからといって知識が必要ないわけじゃない。ようはストックした知識をどのようにうまく整理し発酵させ、いざというときにひきだして使うことができるか。
そのハウツーというか指南書が、外山滋比古著「思考の整理学」。
情報や資料の整理をどうやったらいいアイデアが出るかということを具体的に書いてくれている。ずいぶん昔に書かれた本（1986年初版）で、31年間で113刷（218万部）も増刷され、東大・京大で1番読まれた本だそうだ。
へぇーどんな本なのかなといまさらではあるが読んでみたが、別に特別なことを書いているわけではなかった。
たぶん私は以前からこんなふうに思考を整理してるなーと思うようなことが半分以上ありちょっとうれしかった。
たとえば日記を書くときは当然日記のテーマにするものの情報や知識は必要だが、あとはそのテーマについて書いている他人の文章を読んだり自分の経験と他人の経験を重ねたり・・はまぁ普通に誰もが思いつくことかもしれないが、書きすすめていくうちに偶然起こった事象を必然のことのようにこじつけたり、まったく関係のないことがらに共通点を見出したりすることもある。
それは知識や言葉を整理しているうちにある種の考えが浮かぶから。これを外山氏は、ある一定時間ねかせる＝発酵＝化学反応とも言っている。
【見つめる鍋は煮えない】
どういうときにいい考えがうかぶのか
【三上】
�’肋紂↓∨躱紂↓Ｒ両紂淵肇ぅ譟法 焚ね杤ぁ�
文章上達の3か条
【三多】
�ヾ蚤拭ΑΑλ椶鯊燭�読むこと
�∃�多（さた）・・・多く文をつくること
��商量多・・・多く工夫し推敲すること
思考の形成に役立つ
【三中】
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�Ｆ�浴中
そしてなんと、先日NHK総合「人体」の脳特集でこれとまったく同じことが実証されていた。
意外！ひらめきの極意は？ 脳科学のパラダイムシフト
◆デフォルトモードネットワーク
（とくになにもしていない脳の状態）のとき「ひらめき」は起こる。
脳はぼーっとしている状態のときこそ、脳の断片にある記憶を効果的にむすびつけることができ、「ひらめき」が起こるという。
思考の整理学 【キーワード】
グライダー、朝飯前、醗酵、寝させる、カクテル、エディターシップ、触媒、アナロジー、セレンディピティ、情報のメタ化、スクラップ、カード・ノート、つんどく法、手帳とノート、メタノート、
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94歳が断言、読書が役立つのは30代まで
http://president.jp/articles/-/24556
94歳に言われるからますます納得するのかもしれない。実際使えない知識などゴミ屋敷と同じ。記憶力という点からいえば加齢による記憶力低下は著しく、いざというときまったく大事な知識が出てこない。情けないほどだ。
外山氏のいうように記憶はそれこそ外部HDに全部任せストックしておいて、必要なときそれを引き出すキーだけを持っておけばよい。人間の脳は素晴らしいが限界があることをつくづく感じる。
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