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2018年02月02日16:40

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日本の一番長い日

映画「日本の一番長い日」を2,3日前に見た。
この映画はだいたい8月15日前後に上映されているので今までに何度もその時期に見ている。

この映画の内容は終戦時の8月14日午後から8月15日正午の天皇の玉音放送までの1日で、陸軍将校のクーデターと天皇の玉音放送の録音盤を巡って史実に基づいたドラマだ。
題名は「史上最大の作戦」の原題「The Longest Day」から取っている。

どちらも史実に基づいた話だが映画としては「史上最大の作戦」が大変有名だが、ドラマとしては「日本の一番長い日」のほうが優れている。

これまで何度も見てきたのは岡本喜八監督の1967年度版だが2015年に原田眞人監督によるリメーク版が出ている。
こちらのほうは見ていない。機会があれば見てみたい。

ドラマは陸軍将校たちのクーデター事件と、ポツダム宣言受諾を巡って鈴木貫太郎首相と最後まで受諾に反対した阿南惟幾陸軍大臣の葛藤が中心となっているが、阿南惟幾を優れた人物として描くことによって反戦映画なのか戦争賛美なのか賛否両論がある。

三船敏郎扮する阿南惟幾陸軍大臣の壮絶な切腹シーンは大変有名になった。(実際阿南陸軍大臣は終戦の日に割腹自殺している。)


今の時期なぜこの映画が放送されたのだろうか?
うがった見方をすれば、今憲法改正が取りざたされ、憲法9条を削除し自衛隊を名実ともに軍隊とし、空母改造などの軍備を強化し集団的自衛権のもとに地球の裏側までも派兵しようとしていることに対する警告のような気がする。

映画の前後にナレーションで出てくるように、太平洋戦争で日本は200万の兵隊が戦死し100万の一般人が死んだ。100箇所近い都市が焼け野原となり戦後国民は未曽有の苦しみを味わった。
日本を崩壊させた戦争犯罪者はだれも責任を問われていない。 責任を問われないどころか神として靖国神社に祀られ閣僚が大挙してお参りに行く。
これは世界から見れば日本は大変不気味に見える。

ネットの意見などを見ていると戦争を知らない最近の若者は軍備増強などに賛成の意見が多い。
将来の日本を作るのは若者たちだが、彼らの意見を見ていると日本の将来が見えてくるのが怖い。

今世界中で自国主義が台頭してきており、日本も例外ではない。自国主義の行き着く先は戦争だ。


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