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2018年01月05日23:49

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1月2日 新作落語お正月寄席 

 4日、コンビニの予約承りが恵方巻に替わるのはまあ良いとして、高円寺パル商店街のイルミネーションは「ハッピーバレンタイン」。早っ!

 今年初めての落語、2日「新作落語お正月寄席」於新宿プークは、二階が開く大入り満員。初日の今日は主任が白鳥で3日は白酒と円丈、4日は喬太郎が出る。
 お盆の新作寄席には毎年行っていたが、正月は初めて。お盆の客席は里帰りしない40~50代の男性一人客が多い印象だったが、正月もほぼ似たような客層だった。ちらほら着物姿の女性が見られる程度。普段の寄席やこういう会ばかり見ていると、若者に落語が人気!なわけねぇだろと思う。松之丞や一之輔の会に行かない人間には実感はない。

●前座 あおもり「タクシーの怪」
 前座ながら単独での勉強会などもやっているようだ。
「お前だー!」で落とすの嘉門達夫か、まだいっぱいいっぱいな感じなのだが、どこに着地するのかわからない展開で思わず聞き入ってしまう。これがフラってやつなのか(まだ発している量は少ないけど)。

●めぐろ「甘噛み」 
 せめ達磨メンバー。前座時代は丈二のマクラに小田原丈以上に可哀想な名前として出てくる玉々丈。
 ゾンビネタの新作だったが以前もゾンビネタの別の噺を聞いた記憶が?。彩大の「ホスト」、たん丈の「なまはげ」とごっちゃになっているのか。

●つくし「守護神」
 自分探し疲れの女性ミュージシャンが主人公のウクレレ落語。
 この人の落語を聞いていると、登場人物が世間一般の幸福を得る未来が想像できない(自分なりの心の平安は得られるみたいだけど)。

●丈二「極道のバイト達」
 今日中トリのはずだったが、東洋館出演中天どんの楽屋入りが遅れてこの出番。他の人でも聞いたことがあるが、やっぱり丈二で聞くのが良い。
 最後に手渡すアルバイトニュースはもう紙では出してないので、スマホのバイトアプリになっちゃうんだろうけど、そうなると関西やくざのアニキがスマホを操る違和感が残ってしまう。彦いちの「携帯パカパカ」と云い、なかなかこういう細部が世相や風俗を越えて受け入れられるレベルまで持っていける時間が、新作落語ではどうしても足りない。

●天どん「拾っちゃった」
 こちらは普遍的というか、今も昔も変わらない、拾ったお金をめぐるどうでもよい悩みや要らない気遣いを描いた「ダメな三方一両損」。
 高田馬場駅の西武線乗換口って、スタバがあるけどどこか寒々しくて、非常にこの噺に似合ってる。

<中入り>

●百栄「落語家の夢」
 「噺家の夢」ではない。鈴本へ毎日のように訪れる親子連れ、ある日案内係の女性に「ウチの子が落語家ちゃんを飼いたいと云ってるんですが」と尋ねる。良いお旦がついて、着るものにも食うものにも困らず愛玩してくれる・・・といえば正に「落語家の夢」。でもこの噺、一番可笑しいのは親子に応対する鈴本演芸場の副支配人。「ウチでは落語芸術協会の落語家ちゃんは扱っておりませんので・・・」って!

●白鳥「秘密の花園」
 年末の会で試みにかけた新作を、さらに練るために「失敗してもいい高座といえばここだから」ということで。秘密を明かさない人間から無理やり聞き出した真相が「聞かなければ良かった」ものだった場合、誰とも秘密を共有できない(いや、元々しちゃいけないんだけど)もやもや感をどうすればいい?というところから始まった噺。
 三鷹にある文系で女子が多い大学という設定だけでなんとなくわかりましたが。「目ぇいじってんのぉ」「鯛背負ってんのぉ」って親戚のおじさんが酔って云ってたレベルの小咄をここで聞くとは思わなかったわ!

 かなり冷え込んだ4日は50人入るかどうかな高円寺ノラやのHAKO。この日は人気二つ目勢ぞろいで予約で既に満員だった様子。出てくるのは若手だが、客層は見た目40~50代中心で、ここでも新宿とほぼ同じ。違うのは女性が多いことくらい。果たして高円寺は若者の街ではなかったのか、それとも中央線沿線文化圏は中高年の牙城なのか。ただ単に落語は年寄りの楽しみなのか、まあ、この3つの内の全部が理由でしょう。

●小痴楽「あくび指南」
 本日一番楽屋入りが遅れた主任・市弥のことをイジりつつ、正月の営業仕事の次第などのマクラ。去年はこの人の高座を夏の池袋成金余一会主任でしか見ていない。相変わらず巧いんだけど、以前ほどどこへ飛び跳ねていくか見届けたいという気にはなれないんだよな。

●こはる「御慶」
 元は柳家の噺だそうだから、系統として演るのは当然なのか。

<中入り>

●吉笑「コンプライアンス」
 幹事を務めた立川流新年会の余興の話が面白かった。落語は相変わらず頭で作っている感じで「啓蒙オチ」。

●市弥「猫の災難」
 上手いはうまいが、まだ全体の風情が酔っぱらい、酒好きには見えない。

 最後は4人の色紙を賞品にして客全員とじゃんけん大会でお開き。打ち上げもあったが参加せず。

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