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2017年09月16日22:00

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「セザンヌと過ごした時間」

「居酒屋」、「ナナ」などを書いた文豪エミール・ゾラと近代絵画の父と呼ばれる画家ポール・セザンヌの長期間にわたる友情を描いたフランス映画です。
転校生でいじめられていた貧しい家の少年ゾラを富豪の子のセザンヌが助けたのが二人の出会いでした。

境遇も目指す分野も異なるが、ともに芸術を志す二人は、夢を語り合いながら成長しました。
やがて先にパリに出たゾラは小説家として成功を収めますが、その後パリに出たセザンヌの絵は落選続きで、富豪の親からの仕送りも絶たれ、落ちぶれていきます。
ゾラはセザンヌを援助しますが、ゾラの家に芸術家たちが集まった時にも、破天荒な言動で浮いてしまうセザンヌでした。
ゾラがセザンヌを思わせる画家を主人公にした小説を発表したことで、二人の友情に亀裂が入り、絶交してしまいます。

なにしろ会話が多いフランス映画、ちょっと眠くなるところもありましたが、セザンヌが生涯描き続けたサント・ヴィクトワールを始め、美しい風景にうっとりでした。
セザンヌの作品がようやく評価されるようになるのは晩年のことで、本人の死後、その名声と影響力が高まったのは死後のことでした。
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