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2017年08月06日11:01

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「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」

世界最大級のロシア、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館の創立から約250年に及ぶ歴史と魅力に迫るドキュメンタリーで、イギリス映画です。

エカテリーナ二世の絵画コレクションから始まるエルミタージュ美術館の建物は荘厳で優美な宮殿で、美術館そのものが素晴らしい美術品です。
幸運にも二回行ったことがあるので、もう美術館の外観を見るだけでワクワクしてしまいました。
鮮やかな映像で、レオナルド・ダ・ビンチ、レンブラント、ラファエロの絵画、黄金の孔雀のからくり時計など大好きな名品の数々に再会でき、至福の時を味わいました。素晴らしいラファエロの回廊も見られましたし、これまで公にされなかった女のコレクションも見ることができました。

そして、中盤からは戦火や革命を乗り越えた美術館の激動の歴史、困難の歴史、美術品を守るための学芸員たちの命がけの闘いが描かれています。
第二次世界大戦下、ナチスから美術品を守るため、ウラル山脈に疎開させたエピソードは有名ですが、スターリンの時代に多くの学芸員が強制収容所送りになったことは知りませんでした。

美術館の災難はサンクトペテルブルク(レニングラード)の街自体の災難です。
第二次世界大戦下、レニングラード包囲戦で、あの美しい街が破壊され、なんと市民の三分の一が犠牲になり、学芸員も約100人が犠牲になったとは、あまりに胸が痛みます。
食糧難で、飼い猫も食べられてしまったの程で、何とも辛いことです。
現代の幸せな猫たちも登場します。ネズミ退治のために美術館で飼われている大勢(約60匹)の可愛い猫たちです。

学芸員さんの「美術品はきちんと公開されてこそ意味がある」という言葉も素晴らしかったです。
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