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2017年04月16日16:28

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「未来よ こんにちは」

ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したヒューマンドラマで、フランス・ドイツ合作映画です。
フランスの若き女性監督ミア・ハンセン=ラブが、同国を代表する大女優イザベル・ユペールを主演に迎え、思わぬ出来事や孤独を受けとめながら、未来を信じて生きる女性の姿を描いています。

パリの高校で哲学を教えているナタリーは、「自分で考えることのできる」生徒を育てることに意欲的でした。
同じ哲学教師の夫と暮らし、二人の子も独立し、認知症で一人暮らしの母の介護をしながらも、充実した人生を送っていました。
しかし、ある日、「好きな人ができた」と夫から離婚を切り出され、年老いた母は他界。自分が書いた哲学の教科書は絶版の憂き目に・・・。

思いがけない出来事が次々と起こり、気が付けばおひとり様・・・。
それでも、背筋を伸ばし、前を向いて歩くナタリーが美しかったです。

かつての教え子の青年も登場しますが、フランスらしい奔放さは皆無の映画でしたが、哲学の国であるフランスらしい大人の映画でした。
哲学の言葉はあまりわからないけれど、やはり日本の教育との違いを感じます。
「人生は欲望があれば幸福でなくも期待で生きられます。幸福を手に入れる前こそ幸福なのです。」劇中で紹介されるルソーの言葉は印象的でした。
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