青森を出発して新青森へ向かう。北海道新幹線に乗る為であるが、乗るならば東北新幹線を含めた全区間通しで乗りたかったと言うのもあり、今回見送る事も考えた。北海道新幹線に乗らないならば青森県内の未乗車区間に乗ろうと思ったが、大湊線・津軽線・弘南鉄道と一日で乗るには厳しい為北海道新幹線にした経緯がある。新青森に到着すると新幹線開業時に来た事があるので駅の様子を見る事無くホームへ移動する。列車を待つとやって来たのはE5系であった。北海道新幹線なのでH5系に乗りたいと思ったが、色違いなので別の機会でも十分である。立席券であったが空いていたので座る事が出来た。しかし進行方向左側の席なので海が見えず在来線との供用区間の三線軌も見えないと言う状況であった。陸地しか見えず、面白味のない景色が続く中奥津軽いまべつに到着する。しかし駅とは言っても周囲には何もなく、青函トンネル保線用の拠点と言う印象が強い。停車列車も少ない様で臨時駅や廃止にならない事を願うばかりである。続いて青函トンネルに入るが最高速度が140��/hと制限される為速さを感じない。将来的に高速通過が出来る様になれば変わってくるかもしれないが、青函トンネルと認識する間もなく通過する事があるのかが気になる。ここでも座席の関係から対向する列車が見えず、すれ違う時の様子が見れなかった点は残念である。青函トンネルを抜けて木古内に到着する。ここでは在来線に接続するが、海峡線函館方面は第三セクターの道南いさりび鉄道となり、海峡線青森方面は貨物列車専用線、江差線は廃線と全くの様変わりとなっている。函館を経由出来ないならば木古内から日本海側を北上して札幌まで行くルートに出来ないものかと思いつつ終点の新函館北斗に向かう。
新函館北斗に到着後駅の様子を見る。接続時間が短めと言う観光客に不便な面もあるダイヤである為、はこだてライナーを乗り過ごす。分かっていた事なので問題はないとは言え駅の様子を見る時間は欲しいしダイヤが乱れた時の調整機能は必要と思われる。札幌まで延伸すれば途中駅となってしまうとは言え函館へのアクセスを考えると全列車停車駅となる可能性は高い。それに見合った駅周辺であるべきと思うが、駅前に畑が広がっていた。反対側の出口はロータリーを備えてはいるものの周辺の建物は少ない。今後発展する可能性はあるが、この付近から函館へ向かうには列車の方が良いのか車の方が良いのか迷う所である。駅舎だけは立派と言う見た目であるが、東京から来ても札幌から来ても函館へ行くにはここで乗り換えが必要となる為、乗客を取り込む必要がある点は間違いがない。この日はイベントがあったのか駅前で屋台が出ていたのでこう言った地域活性化の必要性を感じた。そして函館へ向かう為に列車に乗るが、本数が少ない為、はこだてライナーの他特急の自由席に乗れるサービスでもあればと考える。鉄道である以上輸送人員を増やす事で町の発展に寄与すべきと思う。北斗市としてみれば函館が出てきた上に北斗よりも前に函館が付くと言う二重の不名誉な点がある。函館のネームバリューに頼らなくてはならない現状はあると思うが、近隣都市としての立場を上手く使う必要があるのではないかと思われる。港町として栄えた町の内陸部に新幹線の駅が出来ても発展した例があるだけに注目したい所でもある。
この日の乗車列車
青森-新青森(奥羽本線)
新青森-新函館北斗(北海道新幹線) はやぶさ1号
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