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2016年09月01日12:50

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健さん

映画「健さん」を観てきた。彼が亡くなったのは2014年11月だからもうすぐ2年になる。
http://respect-film.co.jp/kensan/

かなり長編のドキュメンタリー映画だった。
あのマーティン・スコセッシやジョン・ウー、ヤン・デポン監督らが、そしてマイケル・ダグラスが、彼へのリスペクトをこめて「KEN SAN」と呼びかける。

日本の大衆そして世界の映画人から愛されつづけた高倉健。

ドキュメンタリーは、そうそうたる人たちが健さんのエピソードを語る。
その中で彼の付き人をやっていたという西村という小さいおっちゃんが登場し、べらべらと早口で健さんのことをしゃべるのにかなり違和感をもった。

べたべたの関西弁なので何を言ってるのか(関西人でも)よくわからない。なんでこんな品のないおっさんが高倉健の付き人なの〜?と思ったが、こういう人だから健さんは気さくに付き合えたんじゃないか。彼には素の自分を出せたんじゃないか・・と妙に納得した。

健さんは友人やその子息の披露宴には絶対出ない。たとえ大俳優の招待でも丁重にお断りする。自分が出てしまうと主役が自分になってしまうから。
それなのにこのN西村氏の息子の披露宴にはお忍びで出席、スピーチまでしていたのが印象的だった。西村家秘蔵のファミリービデオにその姿があった。

「日本の男」を演じ続けた高倉健。とはいいながら健さんのような「日本の男」は実際にはいない。健さんはその私生活も含め「日本の男」の理想と希望を演じ続けたのだ。

健さんが好きな言葉「寒青」。
中国の故事で、全てが枯れ果てた冬の荒野に、松だけは青々とした葉を茂らせ、屹立(きつりつ)している。人もかくありたいものだ…という意味だそうだ。
映画のラストで、自身の時計のウラにこの文字を彫ってもらっていると本人が語っていた。


回想
*日記 「高倉健という生き方」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935729448&owner_id=168303
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