択捉島で文化交流してきた。
ビザなし、パスポートなし渡航に加えて、ギャラなしとあって
話しが来たときはどうしようかと迷ったが、
滅多に行けるところでなし、
これは良い経験になると、思い切って行くことにした。
確かに面白かった。
現実も観た。
首相が訪ロシアして、さも問題解決に向けて進展しそうなことが
マスコミに流れたが、
それは選挙を意識しての国内向けの話。
ロシアはインフラ整備に相当の投資をしていて、
そんな雰囲気は皆無だった。
根室はかつて水揚げ日本一になったところ、
今は相当落ち込んでいるのだそうで、
人口も5万人から3万人を切るまで落ち込んでいた。
「えとぴりか」という船での渡航、
かなりの人が見送ってくれる。
港の外には巡視船が待っていて、
2時間ほどこの船を守るように並走してくれた。
帰る時も同じ所で待っていて、根室港まで守ってくれるとの事だったが、
雨が降ってしかも海が荒れたので、確認することはできなかった。
巡視船が離れると、船橋にロシアの国旗が掲げられた。
その意味を尋ねたが、明確な答えは得られなかった。
特別な場所に行く、という緊張感が湧いてくる。
波は静か、
快晴だが、霧は濃い。
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