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2016年06月29日14:45

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キラーストレス

今朝のあさイチで、「恐怖」に関する反応として、脳の扁桃体のはたらきやストレスホルモン=コルチゾールについて紹介されていた。

人間が生まれながらにして恐怖を感じるものは2つあるという。

ひとつは、蛇。
もうひとつは、怒りの形相。

このたった二つだけで、あとは恐怖体験などからインプットされていくのだそうだ。


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人間のストレス反応のメカニズムについては、先日のNHK特集【キラーストレス】で詳しく解明されていた。

前半だけしか見れなかったのだが。以下、そのメモである。

ストレスがガンや脳梗塞を引き起こすことは広く知られているが、そのメカニズムはしっかりと説明されてこなかった。この番組はストレスがどうやって病気を引き起こすかのメカニズムがよくわかる。
ストレスはこわいというが、ここで名付けられいる【キラーストレス】とは殺人的な特別ストレスのことではない。
いくつかのストレスが重なってそれがずっと解消されないままだと、死に至るほどの危険があるよということらしい。

そもそもストレス反応は生きるのに必要な機能として太古の昔よりDNAレベルで人間に備わった。
狩猟民族として生きる人間は、猛獣に襲われるなど生命の危機と常に隣り合わせであった。ストレスがかかると、心拍数・血圧があがり、体の末端まで酸素を送るために血管が収縮、動作が機敏になるので襲われてすぐに逃げることができる。またストレスは血液をかたまらせる機能もあり、それはけがをしたときに出血を早く止めるため。いずれも生命維持にとって必要な機能であった。

ところがそのような生命の危機に瀕しながら生きることのなくなった現代も、その機能は備わっている。ストレスを感じると、脳の扁桃体が暴走し、ストレスホルモンを出す。そのホルモンは血液をどろどろにする。指令を受けた自律神経は血管を締めつける。血液の流れが悪くなり心筋梗塞症や脳梗塞を起こしやすくなる。

またストレスホルモンが、【キラーストレス】になる所以として、血中の細菌と鉄分を結びつけて血管を傷つけることがわかっている。血中の細菌といってももともとは誰もが持っているもので、ふつうは口やから入り、白血球や免疫機能によって自然治癒される。ところが、ストレスホルモンが多く分泌されると、血中細菌が一箇所に沈殿して塊り、血管に穴を開けるというのだ。脳出血が起こる。

また、このストレスホルモンはガン細胞の増殖にも一役買っている。

ではストレスを減らすには具体的にはなにをすればいいのか。一概にストレスといっても人によって感じ方が違うのだから、ストレスをなくせと言っても難しい。
しかし万人に効果的なストレスホルモン抑制方法は、【運動】だそうだ。高血圧や糖尿病など生活習慣病に運動がいいことは当たり前に認識されているが、ここではストレス自体に運動が効果的だといわれる。

なぜか。
それは延髄という部分が大きくかかわっているそうだ。脳の扁桃体と脊髄の間には延髄という部分がある。人がストレスを感じて扁桃体がそれを神経系統に伝える際、必ず延髄を通すわけだが、その延髄がクッションの役割をして、直接大量に伝わりにくくする。運動をするとこの延髄の機能は強化されるそうだ。

激しい運動はそれ自体がストレスになるのでだめ。延髄の働きを活性化させるには、少し息が上がるくらいの有酸素運動(早足で歩くなど)を週3日30分ほど続ければいいらしい。


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今朝のあさイチで紹介していたストレスを和らげる方法は、腹式呼吸と筋弛緩法だった。

「リラックスする」には、気持ちも大事だが、具体的には息を大きくはいて血管をひらいて緊張を緩めること。
頭でいくらリラックス、リラックスと思っても体は緩んでいないことは多い。

深呼吸がいいことは昔から言われている。検査で血圧が高いとき「一度深呼吸して」と促され、再測定となる。
3秒吸い込んで6秒かけてゆっくり息を吐き出す。吐くことに留意するといいらしい。

親指をおりこんでこぶしを握り、胸の前で両肘をくっつけて体を硬直させる(7秒間)
そのあと、体の力を一気に抜いてだらーんと脱力。
いきなり「体を緩めて」というより、いったん緊張状態を意識しておいてから力を抜くほうが緩む。

こういう動作が有効だそうだ。

また、「恐怖」を和らげるためには、恐怖の瞬間より前に大声で叫ぶということがいいそうだ。叫ぶことで息を吐きだし同時に脳にうその判断をさせる効果があるそうだ。ジェットコースターやおばけ屋敷で、コトがまだ起こっていないのにキャーキャー叫んでいるやつがいるが、これは効果的な恐怖除去法だったのだ。

しかし・・
心とからだはひとつだと言いながらひとつではない。
好きなことに熱中しているときは楽しいから気持ちも緩んでリラックスできているかというとそうではない。オキシトシンよりアドレナリンのほうがたくさん出て神経を疲弊させている。

好きな仕事をばりばりやっている人がいきなり心筋梗塞や脳梗塞で倒れることもある。人間が危険から命を守るために必要だったストレス反応というシステムが、現代社会では逆に命を奪うことにも働いているのだ。
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