住む場所は違えど
この一年もさまざまなスラムにいきました。
そこには様々な生活があり、そしてさまざまな悲しみがありました。
つい最近のできごとなのですが1人の少女、いつもボランティアの会場に姿を現す少女がこなくなりました。
「大人になったから、小さい子供達といっしょにいるのが恥ずかしくなったのかな?」
心配はしていたのですが、たぶんそのような事情なのだろうと思い、数ヶ月が過ぎ去っていたのです。
でもそれがつい先日違うことがわかりました。
少女は家があまりに貧乏なため、身動きがとれず、動きのままならないその祖母のために、ボランティアの会場にくることができなかったのです。
それが前回のボランティアで、その少女はたぶん時間がなかったのでしょう、終わり頃に学校の制服のままきました。
自分はうれしくなって、その少女が幸せそうにケーキを食べているシーンを思わず写真にとりましたが、こんなときがボランティアをやっていると一番幸せに思います。
タイのみなさん、聞いてください。
この瞬間にもみなさんは恋人、あるいは家族と一緒に幸せな歳の瀬をむかえていることでしょう。
でも世の中には身に降りかかる不幸や事情によって、その幸せを共有できない人、多くは子供達なのですが、そんな人たちがいるのです。
どうか心のかたすみにでも、それをわかっていただけたらと思います。
もし僕が今タイにいたとするなら、そんな人たちと共にいたいのですが、私も仕事を抱える身で自由にならず、申し訳なく思っています。
しかし自分の気持ちは今でもサパンクワイのどこかにあり
クロントイの子供達がいる公園にあり
ヨマラットの線路脇にとどまっています。
来年こそは、かわいそうな子供達の存在がひとりでも減るように
1人でも多く笑顔で大晦日を迎えることができるように。
もっともっと努力したいと思います。
今年の一年、支援者のみなさん、本当にお世話になりました。
来年の一年が、みなさまにとって幸せな一年でありますように。
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