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2015年12月31日23:41

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住む場所は違えど

住む場所は違えど

この一年もさまざまなスラムにいきました。

そこには様々な生活があり、そしてさまざまな悲しみがありました。

つい最近のできごとなのですが1人の少女、いつもボランティアの会場に姿を現す少女がこなくなりました。

「大人になったから、小さい子供達といっしょにいるのが恥ずかしくなったのかな?」

心配はしていたのですが、たぶんそのような事情なのだろうと思い、数ヶ月が過ぎ去っていたのです。

でもそれがつい先日違うことがわかりました。

少女は家があまりに貧乏なため、身動きがとれず、動きのままならないその祖母のために、ボランティアの会場にくることができなかったのです。

それが前回のボランティアで、その少女はたぶん時間がなかったのでしょう、終わり頃に学校の制服のままきました。

自分はうれしくなって、その少女が幸せそうにケーキを食べているシーンを思わず写真にとりましたが、こんなときがボランティアをやっていると一番幸せに思います。

タイのみなさん、聞いてください。

この瞬間にもみなさんは恋人、あるいは家族と一緒に幸せな歳の瀬をむかえていることでしょう。

でも世の中には身に降りかかる不幸や事情によって、その幸せを共有できない人、多くは子供達なのですが、そんな人たちがいるのです。

どうか心のかたすみにでも、それをわかっていただけたらと思います。

もし僕が今タイにいたとするなら、そんな人たちと共にいたいのですが、私も仕事を抱える身で自由にならず、申し訳なく思っています。

しかし自分の気持ちは今でもサパンクワイのどこかにあり

クロントイの子供達がいる公園にあり

ヨマラットの線路脇にとどまっています。

来年こそは、かわいそうな子供達の存在がひとりでも減るように

1人でも多く笑顔で大晦日を迎えることができるように。

もっともっと努力したいと思います。

今年の一年、支援者のみなさん、本当にお世話になりました。

来年の一年が、みなさまにとって幸せな一年でありますように。
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