その昔、テレビにそのままアンテナがついていた時代
ヒーローは自分のすべてだった。
いじわるなてて親に殴られても
やる気のない母親が何日も帰ってこなくても
テレビのヒーローはいつも言ってくれていた
「元気をだせ、きみはひとりじゃないぞ」
昔のヒーローはかっこいいばかりじゃなくて
時には僕をなかせることもあり 笑わせた
そんなテレビのヒーローはいつも言っていたんだ
「元気をだせ、いつかいい日がくる」
僕はそんなテレビのヒーローに出会いたいだけのために
町の古ぼけた電気屋のショールームにでかけ、雪の降る寒い日も6時55分にそこでまっていたんだ。
あれから40年たった。
今はそんなヒーローは今いなくなってTVをつけると
「わるものを退治するには武器がひつようだ」
と言っているような気がするんだよ。
ヒーローはただかっこいいだけじゃないんだ。
文房具やおもちゃにつかわれちゃだめなんだ。
でももしかして変わったのはぼくのほうで
彼らがかわったのかはわからない。
でもね
こんな今だからこそ、彼らにかえってほしい。
友達を虐め殺したり、小さい猫の目をボンドでふさいだり
そんな子供らのためにかえってほしい
自分は46になったおっさんでも、ときどきそうおもってるんだよ。
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