「「哀しみ」という感情」が面白かったので岸田秀さんの本を二冊。
岸田秀・小滝透 「生きる幻想・死ぬ幻想」青土社
------------
「正義」は戦争と虐殺の火種、でも「価値」なしにどう生きる?
イデオロギー(=一神教の亜種)は終焉したのか。
「大物語」がなくなった社会は無規範の泥沼となるのか。
混迷を深める現代の病理を鋭くえぐる対談。
------------
小滝透さんとの対談で、アメリカに代表される一神教とどうつきあっていくかがテーマです。
結局簡単な解決策はない訳ですが、一神教(ユダヤ教)の起源がエジプトの奴隷階級から生まれたという意見など色々と興味深いです。
「岸田秀対談集 日本人はどこへゆく」新書館
------------
純愛、性倒錯、一神教vs多神教、拉致…。
日本の愛と性、心と宗教、そして世界との関係はどうなっていくのか。
フロイドの精神分析をもとに「唯幻論」を打ち立てた著者が、日本を代表する知性とともに21世紀を占う。
------------
岸田秀さんの対談集です。
対談相手は池田晶子、岡村靖幸、佐藤幹夫、河合隼雄、斎藤学、西垣通、浅見定雄/西田公昭、押井守などなど。
面白い物もあまりかみ合わない物もありますが、やはり岸田唯幻論は面白いです。
ログインしてコメントを確認・投稿する