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2014年12月29日22:26

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「みんなのアムステルダム国立美術館へ」

オランダのドキュメンタリー映画です。
レンブラントの「夜警」、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」など、数々の名品を所蔵するオランダのアムステルダム国立美術館の改修事業を追い、2010年に公開されたドキュメンタリー「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」の続編です。
前作も見ていて、国内外の美術館に行くのが好きな私には、興味深い映画でした。

2004年にスタートした同美術館の改修工事は、2008年の再オープンを予定していましたが、地元住民の反対など、さまざまな問題により、何度も中断に追いこまれてしまいます。
その様子をとらえた前作に続き、10年にもおよぶ紆余曲折を経て2013年4月,、ついにグランドオープンにこぎつけるまでの顛末を追います。続編とは言え、前作を見ていない人にもわかるようになっています。

前作に引き続き、ウケ・ホーヘンダイク監督が、学芸員や建築家ら美術館に携わる人々が再オープンを目指して奮闘する姿や、展示品の選定、オークションでの作品購入の場面もあり、特殊なマスクをして、黙々と修復作業をする人の息遣いも印象的です。
名画が垣間見見られるのも大きな魅力です。

あまりのゴタゴタにウンザリして辞任した館長、そして、もしかしたら新館長になれるかもと思っていた人の本音、打ち合わせの最中の内装家の居眠りなど、とても人間的で、美術館の裏側をここまでオープンに描くのにはびっくりさせられます。

あまりに長過ぎる閉館期間でしたが、これぞ民主主義かも。
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