「バンクーバーの朝日」

「舟を編む」の石井裕也監督が、戦前のカナダに実在した日本人移民二世たちの野球チーム「バンクーバー朝日」の奇跡の実話を映画化。

1900年代初頭、多くの日本人が新天地での成功を夢見てカナダへと渡りますが、人種差別と低賃金、過酷な肉体労働に苦しんでいました。

日本人移民二世たちの野球チーム「バンクーバー朝日」は、白人との体格差が大きく、負けてばかりでしたが、ある偶然から新戦法を考えつき、勝利を手にするようになります。それは、日系人の希望や誇りとなり、次第にカナダ人にも認められていきます。

しかしハッピーエンドでは終わりません。1941年、日本の真珠湾攻撃で太平洋戦争開戦になり、すべての日系移民人たちは強制収容所に送られてしまったのです。

「バンクーバー朝日」は、２003年にはカナダ野球殿堂入りしましたが、多くのメンバーが世を去った後でした。
派手さはありませんが、逆境に負けない彼らに感動します。移民の歴史と、こんな野球チームの存在を知り得たこともよかったです。異国で戦争になってしまった悲劇も実感させられました。

妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、高畑充希、佐藤浩市など出演者も豪華です。