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2014年12月15日00:37

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オルガヌムとまりや

寒い日曜日。

結果がわかりきっている解散衆院選。投票に行ったところで何の意味もない。けど真面目な私は選挙権は必ず行使する主義なので投票所には行きました。
うちには4人有権者がいるけど、一人はいまNYにいて、もう一人は休日返上で仕事。ハナから投票には行く気などない。


さて、この週末は二つのコンサートを見に行った。

12/12(金)
ムジカ・セルベンティス関西初公演「中世オルガヌムの世界」  @2500

場所は大阪北区の天満教会。合唱をしている知り合いから案内をもらっていて、興味があるので仕事が早く終わればぜひ行きたいと思っていた。

「オルガヌム」というちょっと聞きなれないエロティックな響きのラテン語は、オルガズムじゃなくて オルガナイズ(=形成する・組織を構成する)の意味に近い言葉と思われる。

西洋音楽における記譜された形で現存するポリフォニー(多声)音楽である「オルガヌム」は、グレゴリオ聖歌にハーモニーやリズムを重ねて発展していったものらしい。
グレゴリオ聖歌は結構昔好きで(クラナッハとかのゴシック絵画に合う)、CDも持ってるけど、ナマでしかも本当の教会で聴くのは初めて。原始的ハモリというかハーモナイズの原型(単独の旋律に数音階ずつ上や下の音階を絡ませていく)のパフォーマンスが大変興味深かった。

1000年前の聖夜に想いをはせて…いい夜だった。しかしいろんな音楽をやってる人がいるんだなぁ。音楽は深い…。

フォト フォト


以下、パンフより。

【オルガヌムを歌うプロアンサンブル関西初公演!】

Musica Serpentis(ムジカ・セルペンティス)
中世・オルガヌムの世界
西洋音楽最古のポリフォニー、その発展と歴史を体感しよう!

オルガヌムを知っていますか?聞きなれない言葉かもしれませんが、西洋音楽史の本を開くと最初の方に必ず現れるはずです。なぜなら、オルガヌムは現存する最古の、記譜されたポリフォニー(多声音楽)だから−。

グレゴリオ聖歌を中心に、歌われ、書き留められた単声の音楽が、いかにしてポリフォニーへとつながっていったのでしょう?

オルガヌムという言葉が初めて登場する9世紀のムジカエンキリアーデキスから12世紀カリクスティヌスまでの諸処の写本、そして円熟期ノートルダム楽派に残された作品の中から特徴的な曲を選び、その聴きどころを解説し歌いながら、中世・オルガヌムの世界の面白さをわかりやすくご紹介していきます!...
https://www.youtube.com/watch?v=r20mHlbGrwM&feature=youtu.be



12/13(土)
竹内まりや  souvenir 2014   大阪城ホール  @8800

CMやテレビのテーマ曲で楽曲はよく耳にするが、滅多に公の場に姿を見せない竹内まりや。2010年に4日間だけのライブ「souvenir 2010」を10年ぶりにやったらしいが、全国ツアーはなんと33年ぶりとのことで、会場は満員御礼。立ち見も出るほどの人気ぶり。バックはお馴染みの山下達郎バンド。
アンコールではアカペラや達郎とのデュエット、ピアノの弾き語りもみせてくれた。彼女来年還暦(いま59歳)とのことだが、すごく美しい。スタイルも抜群。連れは熟女的潤い(セクシーさ)には欠けると言っていたが(笑)。

まりやはMCで「私のライブではもれなくこの人(山下達郎)も付いてきます。お得でしょ(笑)。 竹内まりやの歌に興味ないけど、山達がバックでサポートする姿を見たいがためにチケットが争奪になるのです。」 と自虐的トークをしていたが、実際すごくお得感のあるライブだった。なんといってもバックのメンツがすごい。
あの山下達郎をサポートにまわせるなんてそんな贅沢ができるのは彼女しかいない。ギターは超絶技巧の佐橋佳幸(松たか子の夫)、キーボードは難波弘之、サックスは実力派の新星、宮里陽太がつとめる。
http://www.yotamiyazato.com/biography.html

アルバムやCMソング、ドラマのテーマ曲などでしょっちゅう耳にするまりやの歌声だが、パフォーマンスはほとんどしない。彼女のライブ活動というのは達郎なしでは成り立たないからだ。忙しい彼のスケジュールをなんとかあけてもらって全国ツアーが実現するまでに33年もかかってしまったらしい。
「私なんかよりよっぽど忙しくギャラの高い達郎さんにバックを務めてもらえるなんてありがたいことでございます」と謙虚な態度をみせていたけど、「家では立場は逆転ですが」と意味深なコメントも・・。

「私は顔で相手を選びません」・・竹内まりやが達郎と結婚発表したときの言葉がいまだに印象に残っている。異性を選ぶ基準=顔がすべての10~20代のころ、彼女のこの言葉は衝撃的だった。でもまりやのステージを、脇でかいがいしくサポートする夫を見ていると、まりやの見る目は確かだったと確信する。顔じゃなく彼の人柄とプロデュース力に惚れ、その人の妻になるという最強のポストを手に入れた彼女のしたたかさ。ユーミンが松任谷正隆の妻の座を手放さないのも同じだと思う。ベストパートナーと出会うというのは、何も男と女の関係に限らなくてもよい。パートナーとは同志であり子育てでも曲作りでも長年共同作業をやっていくうちに深まっていく絆なのだ。

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セットリスト

1.アンフィシアターの夜
2. 家に帰ろう
3. マージービートで唄わせて
4. Forever Friends
5. 戻っておいで私の時間
6. ドリーム・オブ・ユー
7. 五線紙
8. たそがれダイアリー
9. OH NO, OH YES!
10. 元気を出して
11. ウイスキーが、お好きでしょ
12. 告白
13. シングル・アゲイン
14. 象牙海岸
15. 駅
16. 幸せのものさし
17. プラスティック・ラヴ
18. Sweetest Music
19. 静かな伝説 (レジェンド)
20. 人生の扉

アンコール

21. すてきなホリデイ
22. 不思議なピーチパイ
23. September
24. J-BOY
25. リンダ
26. Let It Be Me
27. いのちの歌


以下は他人のブログ(しかも4年前のもの)だが、今回のライブも全くこんな感じだったので参考までに引用する。
http://www.satonao.com/archives/2010/12/_live_2010.html   2010/12/05


「竹内まりやの世界」については、いろいろ思うところがあるのでまた改めて書きたいと思う。
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