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2011年09月16日21:35

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9月16日 上野鈴本演芸場9月中席昼の部

 最初は池袋へ行こうと思っていたのだが、喬太郎の代演が左龍はいいとして、今日の交替出演、馬石じゃなくて木久蔵だったのね・・・。ちょっとでばなをくじかれて上野へ方向転換。本当は上野も昼じゃなくて夜席に行きたかったんだけど、時間がないからしょうがない。11時半ごろに上野に着いたら誰も並んでない。もう開場?と思ったら、ロビーを早めに開放して、館内に並ばせていた。熱中症対策当然、ですよね。でも、20人くらいしか並んでませんでしたが・・・。ニューマリオネットが出るから、前の席を取らなければね。

●けい木「道具屋」
遭遇率が高い前座さん。習った噺にそろそろと自分流を挿し挟んでいる感じ。これからこれから。

●小太郎「鷺取り」
 出てきて顔を見て初めて元小ぞうだと分かった。もう二つ目になってだいぶ経つが、当方は巡り合わせが悪く、今回が小太郎になってからは初遭遇。もはや伸び伸び自分流。なかなか笑いを取っていた。

●ダーク広和 奇術
 ロープマジックへの愛を感じる解説を堪能。

●喬之助「真田小僧」
 真打ちになった当初は良い感じに成長するかなと思ったが、案外ちんまりまとまった。この人とか甚五楼とかは、すごく良いと思うときもあったり、アレッ?と思うときもあったり、まだ評価が定まらない感じ。何かが足りない。左龍と交替出演。

●川柳「ガーコン」
 自分が80才だと云って、最前列の年配の男性に「同じくらいですか」とふると、その方なんと90才。学徒出陣の経験があるそうで、いろいろ語り出す。そうなると終戦時14才、戦争経験者ではあるが兵役経験者ではない川柳は少し分が悪い。「しゃべるのはこっちの仕事ですから」と、慌てて相手を制していた。

●ニューマリオネット 糸操り
 あれ、黒いロングスカートを履いた無口な奥様は? そういえば以前腰が悪いとか舞台で聞いた憶えが(もちろんご主人が云っていたが)。
 
●藤兵衛「替わり目」
 いつもながら教科書のような語り口。だからといって面白くないというわけではない。妻への感謝と愛情がしみじみ感じられる。藤兵衛師の高座を映像にのこして、若手のための稽古映像にすればいいのにね。

●正朝「浮世床」
 謹慎が解けて以来初めて見る。とにかくやつれた感じ。しかもちょっと言葉につまる。しかしところどころ見せる茶目っ気は以前のまま。個人的には娘さんがいながらのあの行為、父親として許し難いが、それはあくまでもご家族内での問題であって、芸人としては早く以前に戻って欲しい。

●ホームラン 漫才
 今日は面白かった。どちらがボケで突っ込みということもなく、結成のなれそめや大須演芸場のひどさなど雑談を語っていただけなのだが、波長がぴったり合っていた感じ。

●圓窓「たらちね」
 ニューマリオネットといい、この師匠といい、昔の笑点の常連でしたよね。さすがに歳を取った。

<仲入り>
●鏡味仙三郎社中 太神楽
 夫婦だという目で見てしまうと、仙三がまりの芸をしているときの仙花の真剣な眼差しがつい気になってしまう。

●雲助「ざる屋」
 正に本寸法。この人の弟子に白酒、馬石がいて、さん喬師に喬太郎、一朝師に一之輔がいる。師匠である自分とはまた別の落語をする弟子を育てると云うこと、それもまた度量の大きさだと思う。

●円歌「こほめ」
 分厚い、頼りがいがある芸を見た気がする。前座噺なのに、ただの前座噺では終わらせていない。本当にこの先が愉しみ。あと体格がもはや喬太郎クラスに。

●小円歌 三味線漫談
 自分の芸に確固たる自信があるのだろう、いつも変わらない。最後はかっぽれを踊って終わり。

●喬太郎「幇間腹」
 二つ目時代、たい平と一緒に屋形船に呼ばれ、受けない上に船上には楽屋のような逃げ場所もなく、客に気を遣われてやるせなかった。だからお客様と直につきあう幇間という仕事はさぞや大変だろう・・・というマクラから噺へ。エッ、もっと大ネタじゃないの・・・とちょっと軽い落胆。
 若旦那のプチ鍼修行でネコの仕草を芝居っ気たっぷりに演じていたら、いきなり前のブロックにいた客が席を立って帰ってしまった。舞台上で落ち込む喬太郎(笑)。それからは爆笑に次ぐ爆笑。池袋でやった「寝床」などと違って、中盤以降そんなに過剰な演出はしていないのだが、もう体もなく笑わされてしまう喬太郎ゾーンに。しかしホントに太鼓腹だね。

 平日の今日は開場前から並ぶファンと、どこかの企業の退職者の会の団体と、開演後にやってくる客とが入り乱れ、立ち見が出ては鈴本のお姉さんたちが空席案内。まあ満員といっていいんじゃないだろうか。

 それにしてもホントは夜の部見たかった。馬石、市馬、百栄で主任が白酒だし、扇辰がこのくらいの出番でやる軽い噺も聞きたかった。「お血脈」とか、夏(もう秋だけど)の時期だから「茄子娘」とか・・・。トリネタじゃない、軽い色っぽい噺をやる扇辰はイイんだよね。




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