新興団地に突如現れたペンギンや海と呼ぶ謎の球体等をおませな小学生とその仲間が解明していくサイエンスフィクション。 淡々とした物語の展開で難なく読み進めることが出来た。 ペンギン、シロナガスクジラもどき、海と呼ぶ謎の球体などが出てきたが、読
元学生運動の活動家の家族が東京での生活を逃れ、西表島に移り住んで生活する物語。 破天荒な元学生運動の活動家がいろいろと問題を起こす内容は面白かったが、東京で上級生の不良が、元活動家の息子とその友達をイジメたり、それを引き金としての話は読ん
高校卒業と同時に自分の意志とは無関係に山村に行かされ、林業に携わる様になった若者の1年間の物語。 林業をベースに山村での四季がきれいに描かれていて興味深かった。都会の若者の観点からの様々な独白めいたものも面白かった。 主人公の若者は、高
18世紀の水の都ヴェネツィアを舞台に、音楽家ヴィヴァルディとピエタに関わる人々との交流を描いた物語。 本の題名である「ピエタ」って何のこと?という疑問からこの小説に興味を持ちました。「ピエタ」を調べると、「、聖母子像のうち、死んで十字架から
石山本願寺を助けるため、現在の広島県・愛媛県の海を縄張りとした村上水軍が、織田軍に組する水軍と戦う姿を村上水軍の娘を中心に展開する物語。上下2巻の長編小説。 広島県の瀬戸内海の島で生まれ広島に住んでいる割に村上水軍のことをよく知らない私は
高校生が学校の行事として1日通して80kmを歩き通しながら物語が展開するお話。 61歳の私が読むのはちょっと抵抗はあったけれど、楽しく読むことが出来ました。読みながら、学生時代に、学園祭の一環として夜中に「貫歩」と称する30km歩行に参加
働き盛りの広告代理店営業部長が若年性アルツハイマー病にかかって、業務で失態を重ね会社も辞めていくお話。 私は作中の人物に感情移入するタイプなので、読み続けていくのが辛かった。181ページまで読んでこれ以上読み進めなくなり中断しました。私自
2012年の本屋大賞を受賞した作品です。本のタイトルからは想像出来ませんが、国語辞書を編集、出版する物語です。大した分量ではないので1日で楽しく読み終えました。 辞書の編集、作成という言葉にかかわる内容の本なので、本屋の店員さんの思入れも強く
ルソーの絵画を巡って繰り広げられるフィクションで、絵画に詳しくない私でも楽しく読むことが出来ました。 主人公である女性が、倉敷にある大原美術館の関係者であるというのもこの小説がとっつき易かった理由と思います。大原美術館には、何度か行ったこ